Enterprise ArchitectのICONIXプロセス対応について

ICONIXプロセスは、書籍「Use Case Driven Object Modeling with UML」(日本語訳 「ユースケース駆動開発実践ガイド」)および「Agile Development with ICONIX Process」(2015年3月現在では英語書籍のみ)などで紹介されている、比較的シンプルで人気のあるオブジェクト指向設計開発プロセスです。Enterprise Architectは、このICONIXプロセスでの設計開発に役立つ機能を搭載しています。

Enterprise Architectで利用可能な機能

  • ICONIXプロセスで利用する、7つのダイアグラムを作成することができます。

    (ダイアグラムの作成画面で「ICONIXプロセス」が表示されない場合には、下記「利用方法」をご覧ください。)
  • それぞれのダイアグラムでは、ICONIXプロセスで利用する要素のみを含んだツールボックスが表示されます。
  • ロバストネス図では、クイックリンク機能を利用して、ロバストネス図の制約を満たす図を作成することができます。

    (上の例では、「バウンダリ」要素が対象です。接続できない「エンティティ」は候補に含まれません。)

さらに、以下の操作を簡単に行うことができます。いずれも、ICONIXプロセスの中で必要になる作業です。上記の書籍において、このICONIXプロセス用のアドイン機能についての記述があります。
(弊社配布のICONIXアドインは、利用者の方からの要望を反映し、オリジナル版とは異なる機能・動作になっている部分がございます。)

  • ロバストネス図の一括作成
    • 開いているダイアグラム内のユースケース要素が対象です。
    • ユースケース要素に拡張形式のシナリオが定義されている場合に、ロバストネス図を作成します。
    • シナリオの内容をノートとして表示します。作成元になったユースケース要素の拡張形式のシナリオの内容を変更すると、自動的にこれらの図に配置されたノートの内容が更新されます。
  • ロバストネス図からシーケンス図を作成
    • バウンダリ要素およびエンティティ要素を配置したシーケンス図を生成します。
    • シナリオの内容をノートとして表示します。作成元になったユースケース要素の拡張形式のシナリオの内容を変更すると、自動的にこれらの図に配置されたノートの内容が更新されます。
  • 不要な関連の非表示
    • 拡張形式のシナリオ機能では、ドメインモデルとして作成したクラスをエンティティとしてシナリオ内に参照・利用できます。その後にロバストネス図の自動生成を行うと、ドメインモデルで定義されているエンティティ間の関係がロバストネス図に表示されてしまいます。この機能を実行することで、ロバストネス図では表示されるべきではない関連を非表示にします。
    • 開かれているロバストネス図が対象です。
    • プロジェクトブラウザのパッケージを右クリックしてアドインを実行することで、パッケージ内のロバストネス図すべてを対象に一括実行することもできます。
  • 要素の種類の一括変換
    • Enterprise Architectのロバストネス図のツールボックスからエンティティなどの要素を作成すると、オブジェクト(インスタンス)要素として作成されます。一方で、書籍「ユースケース駆動開発実践ガイド」では、エンティティ要素などはソースコードの出力対象になるため、クラス要素であることが必要です。この機能を利用することで、オブジェクト要素として作成された要素を、クラス要素に一括変換します。

利用方法

ICONIXの7つのダイアグラムを作成するためには、「ICONIXプロセス」のMDGテクノロジーを有効にしてください。

  1. 「アドイン・拡張」リボン内の「MDGテクノロジー」パネルにある「設定」ボタンを押してください。
  2. 「MDGテクノロジーの設定」画面が表示されますので、一覧内の「ICONIX」にチェックを入れてください。

ICONIXアドインで提供される追加機能を利用する場合には、以下のリンクからアドインのファイルをダウンロードして下さい。インストール方法はこちらをご覧下さい
addin_ICONIX.zip