Enterprise Architect 16.1の新機能のご紹介

ここでは、Enterprise Architectの最新版であるバージョン16.1の情報をお知らせします。いくつかの機能は利用できるエディションが限定されます。

バージョン16.1は、2022年11月21日にリリースいたしました。

 

バージョン16.1の主な強化ポイント

バージョン16.1は、バージョン16.0に含めることができなかったいくつかの機能強化と、性能改善・安定性の向上を図りました。そのほかにも、多数の細かい機能強化・バグ修正が含まれます。括弧内の内容は操作方法です。

ドキュメント生成関連の強化

ドキュメント生成に関して、さまざまな強化を行いました。

  • DOCXドキュメントの生成速度を大幅に改善しました。テンプレートの内容によりますが、生成時間が半分程度になる場合もあります。
  • ダイアグラムの画像をSVG形式で生成できるようになりました。
    (「生成・入出力」リボン内の「画像として保存」ボタン→「ファイルに保存」で、拡張子としてSVGを選択)
  • ドキュメント要素が持つドキュメントを、ダイアグラム内で表示できるようになりました。これにより、ダイアグラム内での表現力がさらに強化されます。ダイアグラム内で表示されているドキュメントの直接編集も可能です。
    (ダイアグラム内のドキュメント要素を右クリックし「ドキュメントの内容を表示」を実行)

動作速度・処理速度の改善

いくつかの場面・機能における動作速度・処理速度を改善しました。特に、Proクラウドサーバを利用時の処理速度を改善しました。

  • Proクラウドサーバとの通信処理を改善しました。
  • パッケージの内容をXML形式で入出力する場合の処理速度を改善しました。この機能を利用している、バージョン管理機能の動作速度も改善します。
  • いくつかの場面・状況でのダイアグラムの表示速度を改善しました。

設定情報の出力先の変更機能の追加

現在、Enterprise Architectのさまざまな設定やテンプレートなどは、レジストリおよびユーザーごとのディレクトリに保存されています。これらの保存先を変更することができるようになりました。以下のような場面で役に立ちます。

  • 保存先をGoogle Driveなどのファイル共有システムの管理対象のフォルダにすることで、複数のマシンで設定を共有する
  • 別のマシンに設定を移行する場合に、設定の入出力が容易になる

その他の機能改善・機能強化

  • 「要素を複数配置機能」に関する操作性や他のサブウィンドウとの連携を改善しました。
  • ソースコードの読み込みと生成において、C# 10, Python 3.9/3.10, Delphi, Java 17/18で追加されたいくつかの表現・記法に対応しました。
  • レビューとディスカッションにおける、投稿と返信の画面を改善しました。また、投稿するキーをReturn/Ctrl+Returnから選択できるようになりました。

バージョン15.2以前のバージョンからの移行時のよくある質問・問題点

バージョン15.2以前のEnterprise Architectをご利用の方が64ビット版のバージョン16.0にアップグレードした場合の「よくある質問・問題点」を、バージョン16.0の機能紹介のページに記載しています。関係する方はぜひご覧ください。

機能ガイド

バージョン16.1の機能ガイドの発行はありません。

以前のバージョンの強化ポイント

Enterprise Architectバージョン16.0での強化ポイントについては、こちらのページをご覧ください