よくある質問(FAQ):プロジェクトおよびプロジェクトファイルについて
- 「データベースの形式を認識できません」(Unrecognized database format)のエラーが出てファイルが開けない
- EAP/EAPXファイルのサイズを小さくしたい
- プロジェクトファイルの保存形式は?
- 異なるエディション(プロフェッショナル版,コーポレート版, ...)で作成したプロジェクトに、互換性はありますか?
- 異なるバージョンで作成したプロジェクトに、互換性はありますか?
- シーケンス図をインポートすると要素やメッセージが消える
- 複製機能を利用しようとすると「この操作は、現バージョンに変換されていないレプリケート可能なデータベースには実行できません」のエラーが発生する
- 「データベースの形式を認識できません」(Unrecognized database format)のエラーが出てファイルが開けない
- 「ホーム」リボン内の「画面と設定」パネルにある「オプション」ボタンを押し、メニューから「ユーザー」を選択すると表示される「ユーザーのオプション」にある「JET4.0を利用」のチェックボックスを有効にした状態で、EAを再起動して該当のファイルを開いてください。
- EAP/EAPXファイルのサイズを小さくしたい
- Enterprise Architectのデータを保存する仕組みとして、拡張子EAP/EAPXのプロジェクトファイルはMicrosoftのAccessと同様のJetデータベースシステムを利用しています。このシステムで、Enterprise Architectの基本的なデータテーブルをすべて格納した最低限の状態で、2MByte以上ありますので、中身が何もない状態でも小さいサイズにはなりません。
- Jetデータベースの仕様として、使っているうちにだんだんサイズが大きくなります。これに対応するために、「プロジェクトの圧縮」機能があります。「プロジェクト」リボン内の「ツール」パネルにある「管理」ボタンを押し、「EAP/EAPXファイルの管理」→「EAP/EAPXファイルの圧縮」を実行すると、作業とともに大きくなったサイズを小さくできます。
- プロジェクトファイルの保存形式は?
- プロジェクトファイルのうち、EAP/EAPXファイルの実体はMS-Accessと同じ形式です。FEAPファイルはFirebirdと同じ形式です。
- 異なるエディション(プロフェッショナル版,コーポレート版, ...)で作成したプロジェクトに、互換性はありますか?
- エディションにかかわらず、プロジェクトを利用する場合にはデータの形式としては互換があります。コーポレート版で作成したプロジェクトを、プロフェッショナル版やユニファイド版で開くこともできる場合があります。
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ただし、以下のような場合には、開くことができないか、あるいは正常に利用できません。エディションに依存する機能・要素(特定のエディションでのみ利用できる機能・要素)を利用する場合には、そのプロジェクトを利用するすべての利用者が、対象の機能や要素を利用できるエディションを利用することを強くお勧めします。
- 監査の機能やセキュリティ(アクセス権)の機能のように、特定のエディション以上で利用できる機能が有効になっている場合
- SysMLやWin32画面設計のように、特定のエディションでのみ利用可能な記法(表現)や要素を利用している場合
- 異なるバージョンで作成したプロジェクトに、互換性はありますか?
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Enterprise Architectの各バージョンにおいて、プロジェクトの基本的な構造(内部構造)は変わりません。そのため、異なるバージョンで作成したプロジェクトを開くことができます。しかし、以下の点に注意が必要です。
- Enterprise Architectの新しいバージョンで追加された機能を利用した場合には、Enterprise Architectの古いバージョンでその機能に関する部分が正しく表示されない・正しく動作しない可能性があります。
- Enterprise Architectの新しいバージョンで表示した場合、表示機能の改善・変更や機能強化などにより、表示される形式や状況はEnterprise Architectの古いバージョンとは異なる場合があります。
- 一度新しいバージョンのEnterprise Architectで開いたプロジェクトには、新しいバージョンで追加された情報(例えば追加のオプション設定)が保存されます。また、バージョンによっては内部の保存情報・形式が変更される場合があります。そのため、新しいバージョンで開いたプロジェクトを古いバージョンのEnterprise Architectで開いた場合には動作保証はなく、サポートの対象外となります。
この新しいバージョンでの情報の追加・変更は自動的・暗黙的に実行され、元に戻すことはできません。 - 上記の理由により、Enterprise Architectの複数のバージョン・ビルドを混在して利用できません。この混在環境での利用と、混在環境で利用したプロジェクトを利用した状況については、サポートの対象外となります。
- 新しいバージョンのEnterprise Architectで作成したプロジェクトや新しいバージョンで開いたプロジェクトを、古いバージョンで利用することは動作保証の対象外となりますので、ご注意下さい。
- なお、「ホーム」リボン内の「画面と設定」パネルにある「オプション」ボタンを押し、メニューから「プロジェクト」を選択すると表示されるプロジェクトのオプションから「バージョン制限」「ビルド制限」の設定を行うことで、指定したバージョン・ビルドよりも前のEnterprise Architectで開くことを防ぐことができます。
- シーケンス図をインポートすると要素やメッセージが消える
- 基本的には、XMIでエクスポートするときに、そのダイアグラムで利用されているすべての要素も配下に含んでいるような形でエクスポートすることが必要になります。シーケンス図に、異なるパッケージに存在するクラス要素を配置してエクスポートした場合には、そこで配置されているクラス要素の情報が出力されていないため、インポート時に情報が不足し、結果として要素やメッセージが消えるように見えます。
- XMIでエクスポートするときに、その対象のパッケージにシーケンス図で利用されているすべての要素が含まれているような範囲で出力する必要があります。ヘルプファイルの「シーケンス図とバージョン管理」のページもご覧下さい。
- 複製機能を利用しようとすると「この操作は、現バージョンに変換されていないレプリケート可能なデータベースには実行できません」のエラーが発生する
- このエラーが発生する場合、対象のEAP/EAPXファイルのJETデータベース上の種類と利用しているJETのバージョンが異なることが原因です。
- 対象のEAP/EAPXファイルのJETデータベース上の種類というのは、JET3.5(Access97)形式とJET4(Access2000)形式の2つがあります。拡張子EAPXのファイルとEnterprise Architect日本語版で作成したEAPファイルはJET4.0形式です。
- ユーザーオプションダイアログの「一般」グループにある「JET4.0を利用」にチェックを入れている場合には、JET4.0(Access2000形式)およびJET3.5(Access97)形式のEAP/EAPXファイルを開くことができます。チェックが入っていない場合、JET3.5(Access97)形式のみ開くことができます。ただし、複製機能を利用する場合には、この設定とEAP/EAPXファイルの形式が一致する必要があります。
- 複製機能を利用するときにこのエラーが発生する場合、チェックを入れているときにはJET4.0形式のEAP/EAPXファイルを、入れていないときにはJET3.5形式のEAPファイルを利用してください。