安全コンセプト記述言語(SCDL)の利用について
安全コンセプト記述言語(SCDL)とは?
安全コンセプト記述言語(Safety Concept Description Language:SCDL)は、安全コンセプト記法 研究会(SCN-SG)が提唱する記法で、ISO 26262が要求する、機能安全コンセプト・技術安全コンセプト・ハードウェア/ソフトウェア安全アーキテクチャを効率的・効果的に検討・作成・説明・レビュー・共有することを目的としたものです。詳細は、安全コンセプト記法 研究会(SCN-SG) ウェブサイトをご覧ください。
「SCDLアドイン」をインストールすると、この安全コンセプト記述言語に基づく表記をEnterprise Architectで利用できるようになります。なお、このアドインはスパークスシステムズ ジャパンが独自に企画・作成しているものです。
SCDLアドインの利用条件
- Enterprise Architectのバージョン14.0以降で動作します。
- Enterprise Architectのすべてのエディションで利用できます。
- このアドインを利用するためには、別途ダウンロードしインストールする必要があります。
主な機能
SCDLアドインの主な機能は次の通りです。
- 図の作成
- 要求定義図
- エレメント構造図
- (安全)要求構造図
- (安全)要求配置図
- (安全)コンセプト図
- 複数の(安全)要求配置図を選択して合成可能
- SCDL図(図の目的・用途を限定せずSCDLで定義された図形で作図するための図)
- エレメント構造図と(安全)要求構造図を選択して生成可能
- 図の作成に役立つ機能
- 要求要素やエレメント要素を配置し、関係を定義
- クイックリンク機能を利用した、効率的な作成
- 要素の種類ごとのプロパティダイアログ
- 要求グループ間でのASILデコンポジション
- 要求のASILを自動的にエレメントに割り付け (セレクトハイルールの適用)
- 要求の前後関係や制約条件に関係する要求を視覚化するレビュー支援機能
- 定義した内容を、Excel形式で出力
- 要求定義図・エレメント構造図の自動レイアウト
- 要求のIDを自動的に設定
- 作成した内容が文法に合致しているかの評価
それぞれの機能の詳細は、利用ガイド(PDFドキュメント)をご覧下さい。
必要システム構成
このアドインを利用するためには、以下の環境が必要です。
- Enterprise Architect バージョン14.0以降 日本語版
- 日本語版のWindows OS
- .NETフレームワーク ランタイム 4.5.2以降
- Excel出力機能を利用する場合には、Excel 2007以降
(弊社動作確認はExcel 2010で行っています。他のバージョンのExcelで問題が発生する場合には、サポートにご連絡下さい。)
SCDLアドインは無料で利用できます。
SCDLアドインの利用方法
SCDLアドインを利用する場合には、以下のリンクからアドインのファイルをダウンロードしインストールして下さい。インストール方法はこちらをご覧下さい。
安全コンセプト記述言語(SCDL) アドイン 日本語版: addin_SCDL.zip
英語版については、英語版の配布ページからダウンロードしてください。
評価・試用
Enterprise Architectをお持ちでない方の安全コンセプト記述言語(SCDL)のモデリングの評価につきましては、Enterprise Architect評価版をご利用下さい。評価版につきましてはこちらのページをご覧下さい。
SCDLアドインは、どなたでも自由にダウンロードできます。
SCDLアドインのサポート
スパークスシステムズ ジャパンは、SCDLアドインそのものの機能・操作以外のサポート対応は行いません。SCDLの記述方法(文法)に関する内容や、SCDLを利用した安全コンセプトの定義方法や他の定義内容との連携方法などは、パートナー会社様が提供するサービス・コンサルティングなどをご利用下さい。
パートナー様が提供するサービス・コンサルティングのうち、このSCDLアドインの利用も可能な内容もございます。
- 自動車向け機能安全規格 ISO26262 安全分析ソリューション
(株式会社構造計画研究所)