安全コンセプト記述言語(SCDL)の利用について

安全コンセプト記述言語(SCDL)とは?

安全コンセプト記述言語(Safety Concept Description Language:SCDL)は、安全コンセプト記法 研究会(SCN-SG)が提唱する記法で、ISO 26262が要求する、機能安全コンセプト・技術安全コンセプト・ハードウェア/ソフトウェア安全アーキテクチャを効率的・効果的に検討・作成・説明・レビュー・共有することを目的としたものです。詳細は、安全コンセプト記法 研究会(SCN-SG) ウェブサイトをご覧ください。

「SCDLアドイン」をインストールすると、この安全コンセプト記述言語に基づく表記をEnterprise Architectで利用できるようになります。なお、このアドインはスパークスシステムズ ジャパンが独自に企画・作成しているものです。

なお、安全コンセプト記述言語 仕様書1.3版では、ISO 26262に限らず広く一般的な場面で利用可能な内容となっていますが、このSCDLアドインではISO 26262での用語を利用しています。
(例: 仕様書における「重み付け」は、このアドインでは「ASIL」としています。)

SCDLアドインの利用条件

  • Enterprise Architectのバージョン13.0 ビルド1310以降が必要です。
  • Enterprise Architectのすべてのエディションで利用できます。
  • このアドインを利用するためには、別途ダウンロードしインストールする必要があります。

主な機能

SCDLアドインの主な機能は次の通りです。

  • 図の作成
    • 要求定義図
    • エレメント構造図
    • (安全)要求構造図
    • (安全)要求配置図
    • SCDL図(図の目的・用途を限定せずSCDLで定義された図形で作図するための図)
      • エレメント構造図と(安全)要求構造図を選択して生成可能
    • (安全)コンセプト図
      • 複数の(安全)要求配置図を選択して合成可能
  • 図の作成に役立つ機能
    • 要求要素やエレメント要素を配置し、関係を定義
    • クイックリンク機能を利用した、効率的な作成
    • 要素の種類ごとのプロパティダイアログ
  • 要求グループ間でのASILデコンポジション
  • 要求のASILを自動的にエレメントに割り付け (セレクトハイルールの適用)
  • 要求の前後関係や制約条件に関係する要求を視覚化するレビュー支援機能
  • 定義した内容を、Excel形式で出力
  • 要求定義図・エレメント構造図の自動レイアウト
  • 要求のIDを自動的に設定
  • 作成した内容が文法に合致しているかの評価

それぞれの機能の詳細は、利用ガイド(PDFドキュメント)をご覧下さい。

必要システム構成

このアドインを利用するためには、以下の環境が必要です。

  • Enterprise Architect 13.0 日本語版 ビルド1310以降
  • 日本語版のWindows OS
  • .NETフレームワーク ランタイム 4.0
  • Excel出力機能を利用する場合には、Excel 2007以降
    (弊社動作確認はExcel 2010で行っています。他のバージョンのExcelで問題が発生する場合には、サポートにご連絡下さい。)

SCDLアドインは無料で利用できます。今後も有償化の予定はありません。
(Excel出力結果のカスタマイズなど、有償でのカスタマイズも可能です。PDFマニュアルの6.3節もご覧ください。)

SCDLアドインの利用方法

SCDLアドインを利用する場合には、以下のリンクからアドインのファイルをダウンロードしインストールして下さい。利用方法は、チュートリアルおよび利用ガイドをご覧下さい。

安全コンセプト記述言語(SCDL) アドイン バージョン 1.1 日本語版: setupSCDL.msi

チュートリアル ダウンロード(PDF)
利用ガイド ダウンロード(PDF)

英語版については、英語版の配布ページからダウンロードしてください。

機能追加要望・改善要望

機能追加要望・改善要望・バグ報告などがありましたら、以下のお問い合わせフォームよりお寄せ下さい。

お問い合わせフォーム

なお、それぞれのお客様に独自と思われる機能追加や変更につきましては、有償サポートで個別開発し提供することも可能です。例えば、以下のような変更が可能です。

  • Excel出力機能で得られるExcelファイルの内容・順序を変更したい
  • 属性の初期値や要求の種類の既定値を変更したい

評価・試用

Enterprise Architectをお持ちでない方の安全コンセプト記述言語(SCDL)のモデリングの評価につきましては、Enterprise Architect評価版をご利用下さい。評価版につきましてはこちらのページをご覧下さい

SCDLアドインは、どなたでも自由にダウンロードできます。

SCDLアドインのサポート

スパークスシステムズ ジャパンは、SCDLアドインそのものの機能・操作以外のサポート対応は行いません。SCDLの記述方法(文法)に関する内容や、SCDLを利用した安全コンセプトの定義方法や他の定義内容との連携方法などは、パートナー会社様が提供するサービス・コンサルティングなどをご利用下さい。

パートナー様が提供するサービス・コンサルティングのうち、このSCDLアドインの利用も可能な内容もございます。

変更履歴

バージョン1.1での変更履歴

  • 機能追加
    • 機能パレット機能を追加し、図内の編集を効率的に行えるようになりました。
      (利用ガイド2.2節・3.8節をご覧下さい。)
    • タブ形式のグループ表示に対応しました。
      (利用ガイド2.6.5項をご覧下さい。)
    • グループに結びつく制約条件を分解する機能を追加しました。
      (利用ガイド3.12節をご覧下さい。)
    • パッケージの複製機能を追加しました。
      (利用ガイド3.13節をご覧下さい。)
    • SCDLの図の内容をSCN-SGで検討中のXML形式で入出力する機能を追加しました。
      (利用ガイド3.14節をご覧下さい。)
    • 独自属性の一括編集に対応しました。
      (利用ガイド3.15節をご覧下さい。)
    • 要求の種類を変換する機能を追加しました。
      (利用ガイド6.4節をご覧下さい。)
    • 安全コンセプト図の作成時など、マージ処理でログを出力するようになりました。また、ログ表示のON/OFFのオプションを追加しました。
    • 要求やエレメントなどいくつかの要素に対して別名を設定できるようになりました。
  • バグ修正・変更
    • デコンポジション画面での選択肢で、適用できないものは表示しないようになりました。
    • 分岐点の追加・削除時の処理結果を改善しました。
    • モデリングモードで、制約条件(NFSR)も他の要求と同じく要求定義図で定義し、インスタンスを他の図で利用するように動作を変更しました。
    • 以下の機能は利用状況および利用者からの反応・他の機能との整合性を考慮し、廃止となりました。
      • SysMLとの連携機能
      • 要求の詳細化機能
    • その他、多数のバグ修正を行いました。