スタンダードライセンスとフローティングライセンスの違い

ここでは、スタンダードライセンス(通常ライセンス・ノードロックライセンス)と、フローティングライセンスの違いについてご説明します。

ご注意: スタンダードライセンスとフローティングライセンスは、製品の機能については違いはありません。例えば、「Enterprise Architectコーポレート版 スタンダードライセンス」と「Enterprise Architectコーポレート版 フローティングライセンス」では、下記の利用形態の以外の、機能的な違いはありません。

スタンダードライセンス

スタンダードライセンスは、そのライセンスの利用者が特定の1名に決まる場合には、その特定の1名の利用者のみが利用する別のマシン1台にもインストールし、排他的に利用することができます。ただし、同時に利用することはできません。排他的に(いずれか1台のみ)利用する必要があります。

あるいは、1ライセンスにつき共用のマシン1台にインストールすることができます。会社等の研修用のマシンにインストールする場合などが該当します。

スタンダードライセンスを別の利用者に移動する手順は、よくある質問「ライセンスキーを別のマシンに移す方法は?」をご覧下さい。

フローティングライセンス

フローティングライセンスを利用する場合には、ライセンスの本数を超えるマシンにインストールすることもできます。そして、同時に利用するマシン数が購入ライセンス数を超えない限り、自由に利用することができます。

例えば、フローティングライセンスを2本購入した場合を考えます。スタンダードライセンスの場合には2名しか利用できませんが、フローティングライセンスの場合には下の図のように2名を超える利用者がインストールできます。

そして、同時に2台(購入したライセンス数)までのマシンで起動・利用できます。3台目からは起動することができませんので、他の人がライセンスを開放するのを待つ必要があります。Enterprise Architectを終了するとライセンスはライセンスサーバに戻され、他のマシンでEnterprise Architectを起動できるようになります。

フローティングライセンスを利用する場合には、「ライセンスサーバ」と呼ばれるサーバを設置する必要があります。Enterprise Architectの起動時に、ライセンスサーバとして指定したマシンに対してライセンスキーの取得処理を実行します。
(このライセンスサーバのプログラムは購入後に無料で利用できます。Windowsでのみ動作する、独自形式のプログラム(サービス)です。)

フローティングライセンス・ライセンスサーバの設定等の詳細は、「フローティングライセンス マニュアル」をご覧下さい。

どちらのライセンスを選択するべきか?

スタンダードライセンスとフローティングライセンスのうち、どちらを選択するか、という場合に材料となる指針を紹介します。

  • スタンダードライセンスの場合には、一人の利用者が占有するマシンについては、最大2台にインストールして排他利用できます。フローティングライセンスでは、2台以上のマシンにインストールし同時起動することもできますが、その際には利用するマシンの台数分のライセンスを利用することになります。
  • フローティングライセンスの場合には、起動時にライセンスサーバと通信ができる必要があります。ライセンスサーバに接続できない環境では、起動することができません。
  • フローティングライセンスは、スタンダードライセンスの1.5倍以上の価格になります。つまり、費用面でのメリットが出せるという観点では、利用する可能性のある人数が購入するフローティングライセンス数の倍以上というのが一つの目安になります。
    (いくつかの設計開発が並行で行われていて、利用する時期が時間的にずれる場合には、同時に利用する人数が限定されます。このような状況では、フローティングライセンスが効果を発揮します。)
  • フローティングライセンスがすべて利用されている状況では、製品を起動することができません。そのため、誰かがライセンスを開放するまでは作業ができません。ライセンスの価格とエンジニアのコスト(時給)を考えると、このような状況は「費用を削減したつもりが大きな無駄が発生している」状況と言えます。1日のうちの多くの時間にEnterprise Architectを起動する人に対しては、フローティングライセンスのメリットはほとんどありません。

スタンダードライセンスを、設計開発の担当者など常時製品を利用する人数分購入し、それ以外の人の利用のために、必要数だけフローティングライセンスを購入することも一つの方法です。

フローティングライセンスを利用する際の注意

フローティングライセンスは、Enterprise Architectの起動時にライセンスを取得し、終了時に開放します。取得をする際には、Enterprise Architect以外のフローティングライセンスについても、「取得する」という設定がされているアドイン・関連製品があれば、同時に取得します。

例えば、MDG Integration for VisualStudioのアドインを「取得する」設定にしてある場合には、VisualStudioを起動しない場合でも、MDG Integration for VisualStudioのフローティングライセンスを取得します。同様に、RaQuestを「取得する」設定にしてある場合には、RaQuestを起動しない場合でも、Enterprise Architectを起動するとRaQuestのフローティングライセンスも取得します。

必要な場合のみフローティングライセンスを取得するためには、Enterprise Architectを起動後に手動で「取得する」処理を行い、Enterprise Architectの終了前に「戻す」操作を行って下さい。操作方法については、ヘルプファイルの「ライセンスの管理」のページをご覧下さい。

なお、フローティングライセンスの設定があるのは、Enterprise Architect・RaQuest・DBModeおよびMDGシリーズのアドインです。ARCSeekerや他のアドイン製品など、フローティングライセンスがない製品もあります。