スタンダードライセンスとフローティングライセンスの違い

ここでは、スタンダードライセンス(通常ライセンス・ノードロックライセンス)と、フローティングライセンスの違いについてご説明します。

ご注意: スタンダードライセンスとフローティングライセンスは、製品の機能については違いはありません。例えば、「Enterprise Architectコーポレート版 スタンダードライセンス」と「Enterprise Architectコーポレート版 フローティングライセンス」では、下記の利用形態の以外の、機能的な違いはありません。

スタンダードライセンス

スタンダードライセンスは、そのライセンスの利用者が特定の1名に決まる場合には、その特定の1名の利用者のみが利用する別のマシン(ノートパソコン)1台にもインストールして排他的に利用することができます。ただし、同時に利用することはできません。排他的に(いずれか1台のみ)利用する必要があります。

あるいは、1ライセンスにつき共用のマシン1台にインストールすることができます。会社等の研修用のマシンにインストールする場合などが該当します。

スタンダードライセンスを別の利用者に移動する手順は、こちらをご覧下さい

フローティングライセンス

フローティングライセンスを利用する場合には、ライセンスの本数を超えるマシンにインストールすることもできます。そして、同時に利用するマシン数が購入ライセンス数を超えない限り、自由に利用することができます。

例えば、フローティングライセンスを4本購入した場合には、下の図のように4台を超えるマシンにインストールすることができます。そして、同時に4台までのマシンで起動・利用できます。5台目からは起動することができませんので、他の人がライセンスを開放するのを待つ必要があります。


(ネットワークが接続されていれば、ノートパソコンにインストールして利用することも可能です。)

フローティングライセンスを利用する場合には、「ライセンスサーバ」と呼ばれるサーバを設置する必要があります。Enterprise Architectの起動時に、ライセンスサーバとして指定したマシンに対してライセンスキーの取得処理を実行します。
(このライセンスサーバのプログラムは購入時に提供されます。独自形式のプログラムです。)

フローティングライセンスは、ソフトウェアを完全に終了したときに自動的に開放する設定のほか、一定期間(例:1週間)ライセンスを確保し続ける方法を選択することができます。この設定はライセンスサーバごとに行いますので、利用者・利用時ごとに選択することはできません。

フローティングライセンス・キーファイルの設定等の詳細は、「フローティングライセンス マニュアル」をご覧下さい。

どちらのライセンスを選択するべきか?

スタンダードライセンスとフローティングライセンスのうち、どちらを選択するか、という場合に材料となる指針をご紹介します。

  • スタンダードライセンスの場合には、一人の利用者が占有するマシンについては、最大2台にインストールして排他利用できます。フローティングライセンスでは、2台のマシンにインストールして(排他ではなく)同時起動できますが、その際には2つのライセンスを利用することになります。
  • フローティングライセンスの場合には、起動時に「ライセンスサーバ」にアクセスできる必要があります。つまり、ネットワークに接続できない環境では、起動することができません。持ち運ぶノートパソコンなどにはあまり適していません。
  • フローティングライセンスは、スタンダードライセンスの1.5倍(以上)の価格になります。つまり、実際にメリットが出せるという点では、利用する可能性のある人数が購入するライセンス数の倍以上というのが一つの目安になります。
    (いくつかの設計開発が行われていて、設計フェーズが時間的にずれている場合には、同時に設計を行っている人数が限定されます。このような状況では、フローティングライセンスが効果を発揮します。)
  • フローティングライセンスがすべて利用されている状況では、製品を起動することができません。そのため、誰かがライセンスを開放するまでは作業ができません。ライセンスの価格とエンジニアのコスト(時給)を考えると、このような状況は「費用を削減したつもりが大きな無駄が発生している」状況と言えます。1日のうちの多くの時間にEnterprise Architectを起動する人に対しては、フローティングライセンスのメリットはほとんどありません。

スタンダードライセンスを設計開発の担当者(常時製品を利用する人)の人数分と、フローティングライセンスを1本〜数本という組み合わせにすることも一つの方法です。

フローティングライセンスを利用する際の注意

フローティングライセンスは、基本的にはEnterprise Architectの起動時にライセンスを取得し、終了時に開放します。取得をする際には、Enterprise Architect以外のフローティングライセンスについても、「取得する」という設定がされているアドイン・関連製品があれば、同時に取得します。

例えば、MDG Integration for VisualStudioのアドインを「取得する」設定にしてある場合には、VisualStudioから起動しない場合でも、フローティングライセンスを取得します。同様に、RaQuestを「取得する」設定にしてある場合には、RaQuestを起動しない場合でも、Enterprise Architectを起動するとRaQuestのフローティングライセンスを取得します。

これは、「取得する」設定になっているアドインや関連製品は、具体的に「使用した」と判断できる時点が無いものが多いため、「取得する」設定になっているライセンスは、一括でEnterprise Architectの起動時に全てのライセンスを取得します。

必要な場合のみフローティングライセンスを取得するためには、Enterprise Architectを起動後手動で「取得」処理を行い、Enterprise Architectの終了前に「戻す」操作を行って下さい。操作方法については、ヘルプファイルの「ライセンスの管理」のページをご覧下さい。

なお、フローティングライセンスの設定があるのは、Enterprise Architect・RaQuestおよびMDGシリーズのアドインのみです。ARCSeekerや他のアドイン製品にはフローティングライセンスはありません。