Enterprise Architect : Enterprise Architect 9.3 ビルド930リリースのお知らせ
投稿者: tkouno 投稿日時: 2012-3-7 13:58:25 (1353 ヒット)

Enterprise Architectの新バージョン9.3をリリースしました。

新バージョンでは、複数のダイアグラムを同時に開いて参照・編集できる機能などいくつかの改善とバグ修正などを行いました。

ぜひ最新版をご利用ください。

インストーラのダウンロードページ:
https://www.sparxsystems.jp/registered/reg_ea_down.htm



Enterprise Architect Version 9.3 リリースメモ (ビルド930)

○ダイアグラムの複数同時表示★
・ダイアグラムや、その他のタブ(関係マトリックスなど)をサブウィンドウとして自由に移動することができます。
・サブウィンドウ化したダイアグラムなどは、位置を自由に指定したり、複数のダイアグラムを並べて表示したりすることもできます。
・配置した内容はワークセットとして保存して簡単に呼び出すことができます。
・ダイアグラム間で要素をドラッグ&ドロップすると、要素の移動やコピーなどを実行することができます。

○メニューのカスタマイズ★
・メインメニュー・コンテキストメニューを含めて、表示される項目をカスタマイズできます。
・カスタマイズした内容には名前をつけて保存し、切り替えることができます。
・いくつかの既定のメニュー定義を用意しています。

○ダイアグラム内の操作
・ダイアグラムのプロパティ画面から、SysML1.2で追加される独自区画なども表示の有無を設定できるようになりました。
・開始状態・終了状態にも描画スクリプトが適用可能になりました。
・実体関連図のMDGテクノロジーにおいて、名前を設定すると接続の種類として表示するように改善しました。
・SysMLのブロック要素を別のブロック上にドロップすると、適切なプロパティステレオタイプが設定されるように改善しました。
・拡大しているダイアグラム上での要素のサイズ変更の動作を改善しました。
・PostgreSQLのリポジトリにおいて、プロジェクトブラウザからダイアグラムに要素を配置する場合にエラーが表示される場合がある問題を修正しました。
・ダイアグラムに表示されるページの境界線について、全てのダイアグラムで非表示にする設定項目を追加しました。
・新規要素として貼り付けを実行した場合の挙動を改善し、特に複数要素の場合の操作性を改善しました。また、対象の要素間の接続もコピーできるようになりました。
・自己関連など、両端が同じ要素の接続を持つ要素をプロジェクトブラウザからドロップしてダイアグラムに配置した場合の挙動を改善しました。

○動作解析
・ソースコードエディタ内で、定義済のブレークポイントやマーカーをドラッグして移動できるようになりました。
・シーケンス図の自動生成で、クラスから生成されるインスタンスの表現を強化しました。
 ・動作解析の設定で、インスタンスとして表現するかどうかを指定できます。
 ・表現するインスタンスの数の上限を指定できます。
・オブジェクト図の生成に対応しました。
 ・デバッグ中のインスタンスに対応するオブジェクトを配置できます。実行状態の表示ができます。
 ・ローカル変数サブウィンドウから、既存のオブジェクトに実行状態の情報を割り当てることができます。
・リポジトリにPostgreSQLやOracleを利用している場合に、シーケンス図の自動生成の動作結果を改善しました。
・拡張子.dllのファイルを含む場合のデバッグの実行に対応しました。
・記録の深さの最大値を8から30に変更しました。
・.Netの動作解析時に、アプリケーションの終了を検知できない場合がある問題を修正しました。
・Windows Native環境のデバッグで、既存のブレークポイントを再設定するとブレークポイント情報が重複する場合がある問題を修正しました。
・Windows Native環境のデバッグで、ウォッチサブウィンドウの動作を改善しました。
・シーケンス図の自動生成で、引数の名前の長さが非常に長い場合の動作を改善しました。

○シミュレーション
・状態遷移表上でのシミュレーション実行にも対応しました。★
 ・実行状態を表の上で確認できます。
 ・遷移セルやトリガセルのコンテキストメニューから、対応するトリガを発行することも可能です。
・BPMN2.0のシミュレーションで、スローおよびキャッチの中間イベントに対応しました。
・シーケンス図のシミュレーションで、最後のメッセージが複合フラグメント内にある場合の動作を改善しました。
・ダイアグラムフィルタの機能が有効になっている場合のシミュレーション機能の動作を改善しました。

○XMI関連
・XMI2.1の入出力において、コンポーネントのインスタンス仕様にある付属要素の扱いを改善しました。
・モデル内に存在しない要素のダイアログにおいて、ノートと制約要素は対象外にしました。
・モデル内に存在しない要素のダイアログがチェックイン中に常に表示される問題を修正しました。
・EMXファイルの読み込みで、関連クラスの線の可視性を正しく読み込むように修正しました。
・MagicDrawで作成したXMI2.4.1のファイルの読み込む際に、ダイアグラムの情報の読み込み処理を改善しました。

○テストポイント機能の強化
・クラスに対して複数の不変条件を指定することができるようになりました。
・操作(メソッド)に対して複数の事前・事後条件を指定することができるようになりました。
・操作(メソッド)内の特定の行に対して条件を指定することができるようになりました。
・テストポイントに複雑な条件に設定ができるようになりました。
・GDBデバッグ環境でテストポイント機能が利用できるようになりました。
・PHPデバッグ環境で、事後条件に対応しました。
・STLのvector型除く製を正しく評価できるようになりました。
・動作記録からのテストセット図の生成結果を改善しました。
・大きなテストスイートを実行する場合の動作速度を改善しました。

○API
・操作のプロパティダイアログの振る舞いグループにある保存ボタンを押した際にOnNotifyContextItemModifiedが発生するように修正しました。★
・APIに以下の機能を追加しました。
 ・Diagram.ReadStyle ダイアグラムのオプションの情報を読み込みます。
 ・Diagram.WriteStyle ダイアグラムのオプションの情報を設定します。
  (現在対応しているのは、'Show Element Property String', 'Show Connector Property String', 'Show Feature Property String' です。)

○その他
・インストール時に過去のバージョンのファイルを上書きしない場合がある問題を修正しました。★
・MDGテクノロジーの有効・無効を切り替えた後、Enterprise Architectの再起動は不要になりました。★
・モデル内の情報がない場合にRTFドキュメントの生成を実行した場合の動作を改善しました。★
・バージョン管理機能でチェックインを実行した際に、コメントの入力でキャンセルした場合にはチェックアウト状態を維持するように修正しました。★
・シナリオエディタで、ステップ内で参照している要素を削除した場合でも、ステップ内の文章から文字列を削除しないように改善しました。★
・要素の要求項目を外部要素として出力する際に、安定度の情報をタグ付き値として出力するようになりました。
・SQL検索でダイアグラムを対象にする場合、検索結果一覧のコンテキストメニューで「利用されているダイアグラム」の項目を表示しないようにしました。
・シーケンス図からのコード生成で、ダイアグラムの再読み込みを実行しなくても最新の情報を取得してコード生成するように改善しました。
・ローカル変数サブウィンドウおよびウォッチサブウィンドウでMFCのデータ型を適切に認識するように改善しました。
・「初期設定ウィザード」を追加しました。それにあわせて、インストーラの構成を変更しました。
・ワークスペースレイアウトの既定の提供データを増やしました。
・FTA(フォルトツリー解析)およびSDL図を、インストーラに含めました。
・ArchiMate 2.0に対応しました
・接続のスタイルについて、「カスタム設定」を「カスタム」に、「ツリースタイル」を「ツリー」に変更しました。
・作成したワークセットを他の人と共有できるようになりました。(プロジェクトファイル内にワークセットの情報を格納します。)
・MDGテクノロジー内にXSLTを含めることができるようになりました。この機能は、「アドイン・拡張」メニューの「モデルの読み込み」あるいは「モデルの出力」に、独自の項目を追加するために利用します。
・最新版のWINEと組み合わせてLinux環境で利用すると、プロジェクトブラウザなどの背景が黒く表示される問題に対応しました。
・操作のプロパティダイアログを表示した状態でダイアグラムを操作した場合に、不正な動作をする場合がある問題を修正しました。
・属性の型の設定時に新規に要素を作成する場合に、UMLプロファイルで定義されている要素の作成にも対応しました。
・ソースコードの読み込みで、名前空間が変更になった場合の対応を改善しました。