チーム開発での基本方針



LemonTreeと、チームでの開発についての方法・問題点について紹介します。

複数人(チーム)で一つのシステムやソフトウェアを設計開発する場合の
理想的な方法は、同じ1つのデータを共有し、全員が同じ情報を参照し
編集することです。

設計情報をExcelで作成している例はよく聞きますが、「どれが最新なのか
わからない」「ファイルをコピーして別々に編集しているので、内容に
矛盾が発生している」などの問題が起きていることが多いです。こうした問題に
直面したことがある方は、上記の理想的な方法に同意してもらえることが
多いと実感しています。

Enterprise Architectでは、EAPファイルやMySQLなどのDBMSを共有して
データを一元化するほか、海外ではクラウドサーバの機能で一元化し
共有する方法が広がっています。

(日本ではどの程度需要があるのかわかりませんが)
こうした広がりを受けて有償の「Proクラウドサーバ」も開発しました。
アメリカ・ヨーロッパを中心に好調な売り上げとなっています。
https://www.sparxsystems.jp/products/other/ProCloudServer.htm


いずれにしても、データを一元化する方法が広まっていますが
一方で、さまざまな理由で一元化できない状況も残っています。この部分に
ついての解決策が今までなかったため、LemonTreeの代理店として
日本で販売しています。

https://www.sparxsystems.jp/LemonTree/


LemonTreeが最も効果を発揮しそうな状況として、自動車の部品メーカーでの
設計が挙げられます。部品メーカーは、同じような部品を相手先メーカー・車種ごとに
カスタマイズし提供することが多く、担当者が別れることもあります。

すべてのメーカー・車種の情報を1つのデータとして管理する方法もありますが
カスタマイズの対象が多い場合には、他の人に不要な情報が増えて
わかりづらくなることが多いです。そのため、データを分ける方が現実的と言えます。

このような異なる担当者が異なる車種向けに設計した内容を差分比較し、
必要な部分を取り込むような作業が必要になります。

LemonTreeは、ヨーロッパの部品メーカーのこのような状況・要望がきっかけとなり
作成されたツールです。要望が多いため、パッケージとして製品化したとのことです。