RaQuestとEAでのSysML要求の「種類」の設定方法とその制限について

サポート宛にいただきましたご質問の要約です。

○ご質問
RaQuest/EAで新規の要求を作成し、種類を変更する場合、下記のようにいくつかの方法があると思います。

(1)RaQuestで要求をダブルクリックし、「概要」タブから「種類」を選択
(2)EAで要求（要求図上に配置したもの）をダブルクリックし、「種別」から選択
(3)EAのプロパティサブウィンドウより、「種類」のところから選択
(4)EAのプロパティサブウィンドウより、「ステレオタイプ」から選択

・RaQuestからは、「ステレオタイプ」に相当する属性は設定（選択）できない？
・(3)の方法では、種類の変更にならない？
・(1)もしくは(2)の方法だと、種類とステレオタイプが一致して、同時に設定される？
などの動作を確認していますが、違いはなんでしょうか？

また、いろいろなやり方があるのはいいですが（全て同じ動作になる前提で）、設計者が混乱しないように、いずれかの動作に限定する（アドインの作成とかはせずに、どこかの設定を変更するだけで可能な範囲で）ことは可能でしょうか？

○回答
まず、EAにおいてSysMLの要求は、以下の組み合わせとなっております。
要素の種類：要求
ステレオタイプ：SysML拡張要求・SysML機能要求・など

>・RaQuestからは、「ステレオタイプ」に相当する属性は設定（選択）できない？
RaQuestにおいては、要素の種類(Element Type)は固定扱いになりますので、「ステレオタイプ」に相当する属性を「要求の種類(Requirement Type)」として設定する動作になります。

>・(3)の方法では、種類の変更にならない？
EAのプロパティサブウィンドウの「種類」欄では、「要素の種類(Element Type)」を表示します。しかし、下記URLのヘルプのステレオタイプ欄の説明に記述しておりますように、要求要素の場合は「種類」欄にもステレオタイプに応じた「要求の種類(Requirement Type)」を表示します。

◇要素タブ
https://www.sparxsystems.jp/help/16.0/elem_prop_windo_page.html

しかし、編集時は「要素の種類(Element Type)」の編集となってしまいますので、要求要素の場合は、ステレオタイプの変更で対応頂けますようお願いいたします。

>・(1)もしくは(2)の方法だと、種類とステレオタイプが一致して、同時に設定される？
上記のように組み合わせになっておりますので、種類とステレオタイプ両方を設定する動作になっております。



>また、いろいろなやり方があるのはいいですが（全て同じ動作になる前提で）、設計者
>が混乱しないように、いずれかの動作に限定する（アドインの作成とかはせずに、どこ
>かの設定を変更するだけで可能な範囲で）ことは可能でしょうか？
申し訳ございませんが、現在のEAではご要望に対応する機能は存在しておりません。ご了承お願いいたします。