ユーザーセキュリティ(アクセス権)

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ユーザーセキュリティ(アクセス権)

Enterprise Architectでセキュリティ機能(アクセス権機能)を有効にすると、それぞれのユーザーはユーザー名とパスワードを利用してプロジェクトにログインするか、Enterprise Architectが対応するActive Directoryなどのシングルサインオン機能を利用してプロジェクトを参照する必要があります。セキュリティ機能が有効になると、プロジェクトの管理者はそれぞれのユーザーやグループに対してさまざまな権限(アクセス権)を割り当てたり、モデルからパッケージを削除するなどのある種の行動を禁止する制限を割り当てたりして、それぞれの設計者が実行可能な処理を調整できます。なお、アクセス権は一般的には機能や操作の許可であり、制限は一般的に偶発的または誤った破壊的な操作を防止します。Enterprise Architectのセキュリティ機能では、これらの2つの機能に加えて、以下のような機能もあります。

 

 

なお、Enterprise Architectで提供されているセキュリティ機能はデータへの不正なアクセスを完全に防げることを保証していません。この機能は、共同での設計開発をより便利にし、モデルの作者が意図していないユーザーがモデルを変更してしまうことを防ぐための機能です。

 

ワークフローの管理のアクセス権がある場合には、ワークフロースクリプトを利用して、要素のプロパティの変更について独自にアクセス権の確認や制御を行うことができます。

 

 

この機能を利用してモデルの編集を制御する場合に、2種類のモードがあります。

 

管理者は、ユーザーやグループを定義・管理したり、それぞれのユーザーのパスワードを設定したりすることができます。アクセス権はそれぞれのユーザーやグループに対して設定され、その権限に応じて実行できる機能が変わります。なお、アクセス権が全くない状態でも、モデル内の情報を参照することは可能です。セキュリティの機能が有効になっていない場合には、プロジェクトを開く際にIDやパスワードの入力は不要です。また、全ての機能を実行できる状態になっています。

 

Enterprise Architectのチームでの設計に関する機能の多くは、セキュリティ機能が有効に設定されていることを前提としています。

 

 

利用手順:

リボン

プロジェクト > セキュリティ

 

 

詳細:

項目

説明

管理者権限

 

ここで挙げられているユーザーセキュリティに関する作業には、Enterprise Architectのプロジェクトの管理者権限が必要です。

 

利用者の権限

その他の作業は、適切なアクセス権を持つユーザーが可能です。

 

注意:

  • ユーザーセキュリティは既定値では有効になっていません。利用するためには、最初に有効化の作業が必要になります。
  • Enterprise Architectのさまざまな機能に対して、ユーザーあるいはグループが適切なアクセス権がない場合には利用できません。セキュリティ機能が無効になっている場合には、すべての機能を利用することができます。「指定可能なアクセス権」のページもご覧下さい。
  • バージョン11.0で、ユーザーセキュリティに関してプロジェクト内に保存している情報の暗号化形式を変更しました。そのため、バージョン10.0以前で作成したプロジェクトをバージョン11.0以降で開くと、自動的に内部に保存されている情報を更新します。
    セキュリティ機能が有効になっている場合、バージョン11.0以降で開いたことがあるプロジェクトは、バージョン10.0以前ではログインすることができませんのでご注意下さい。
  • ユーザーセキュリティの機能を有効にしたプロジェクトは、プロフェッショナル版では開くことができません。(内容を参照することもできません。)