トリガ

<< 目次を表示 >>

ページ位置:  シミュレーション > 振る舞いモデルのシミュレーション > JavaScriptを利用した自動実行 >

トリガ

トリガは、ステートマシンの状態を変化させるようなシグナルやイベントを示すものです。トリガは、実際には以下のようなものを表します。

 

トリガが有効になる場合の条件は以下の通りです。

 

 

項目

説明

トリガの作成

トリガの作成時には、トリガの種類を「シグナル」に指定し、関連するシグナル要素を指定する必要があります。

ただし、関連するシグナル要素を指定しない場合や種類が「シグナル」以外の場合でも、手作業によるトリガの発行は可能です。
(この場合には、BroadcastSignalは利用できません。)

遷移のプロパティダイアログや状態遷移表で、トリガの定義や遷移とトリガの関連づけが可能です。

トリガとシグナルを関連づける場合には、トリガの種類として「シグナル」を選択し、[指定]ボタンでシグナル要素を指定してください。参照(...)ボタンから新規にシグナル要素を作成することも可能です。

 

 

トリガとシグナルは、モデルブラウザ内では以下のように表示されます。シグナルはモデル内のパッケージ直下に存在する必要があります。

 

 

トリガの種類で、「シグナル」以外については、種類によらず全て同じ動作になります。

(参照:トリガの発行

トリガの利用

トリガは、遷移と関連づけてモデル内で利用されます。シミュレーションの際には、トリガを「発行」することで、関連する遷移を引き起こすことができます。

 

トリガの利用時に注意すべき点は以下の通りです。

  • トリガが関連づけられた遷移は、そのトリガが発行されるまでは有効になる(その遷移の先にある状態に移動する)ことはありません。
  • トリガが発行されると、そのトリガに関連づけられた遷移の全てが対象に、遷移を引き起こします。つまり、トリガの発行は全体にブロードキャストされるということです。
  • トリガの発行により、親状態の遷移を引き起こす場合には、子状態の動作は終了します。
  • シミュレーションでトリガが発行され使用されると、「使用済」の状態になります。必要に応じて、再発行することもできます。
  • 複数のトリガの発行をセットとして保存し、自動的に複数のトリガを発行したり、後で同じ順序でトリガを発行したりする場合に利用することができます。

トリガの発行

トリガを発行するということは、シミュレーションでシグナルが発行されるということでもあります。シミュレーションの状態により、0個以上の待機している遷移に影響を与えます。

トリガの発行はさまざまな方法で行うことができます。簡単な方法は、「要求されているトリガ一覧」に表示されているトリガをダブルクリックすることです。

シミュレーションの実行中に、もし次に遷移する先がない状態になると、要求されているトリガの一覧に必要なトリガを表示します。遷移先がある場合には、要求されているトリガが存在する場合でも、一覧には表示されません。

 

 

トリガを発行する方法として、以下の方法もあります

 

  1. 一覧内の未発行のトリガをダブルクリックする

 

注意:

一覧内のトリガを右クリックして表示されるコンテキストメニューでも、トリガを発行することができます。

 

  1. トリガに関連づけられている遷移を右クリックし、「トリガを発行」を選択する

 

 

参照: