MySQLの利用

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MySQLの利用

このページでは、プロジェクトファイルをMySQLのリポジトリに転送する方法について説明します。

 

  1. データベースを作成する
  2. MySQLへの接続方法を決める
  3. データを転送する

 

 

必要条件

 

 

1. 空のデータベーステーブルを作成する

MySQLは2種類のストレージエンジンがあります。InnoDBとMyISAMです。古いバージョンのMySQLでは、MyISAMが既定のストレージエンジンになっています。MySQL5.5以降は、InnoDBが既定のストレージエンジンになっています。Enterprise Architectでは、MyISAMへの対応は終了しました。そのため、InnoDBを利用し、文字コードはUTF8を指定して下さい。

 

注意: MySQLには、データベースサーバーから返されるデータ量に制限を設ける設定 (max_allowed_packet) があります。将来的な問題を避けるために、この値はリポジトリの最大レコードよりも大きくする必要があります。 最大のレコードとはどのくらいの大きさになるかは、Enterprise Architectの利用方法によって異なりますので回答は困難です。一般的には、プロジェクトに保持するドキュメント・画像・大きなパッケージのベースラインなどが最大の要素になります。 max_allowed_packetが128M、環境によってはそれ以上の大きさが必要になる場合もあります。

 

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説明

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空のデータベースを作成します。 データベースを作成する具体的な方法は個々では重要ではありませんので、慣れている方法で作成してください。

 

一例として、MySQL SQLコマンドで 'ea1558' という名前のデータベースを作成する場合は以下の通りです。

     >   create schema `ea1558`;

(参考:MySQLに直接接続)

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MySQL Workbenchのようなツールを利用し、空のデータベースに接続します。

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EASchema_1558_MySQL.sqlのファイルを読み込みます。このファイルはスパークスシステムズ ジャパンのWebサイト「コーポレート版の情報」のページからダウンロードしできます。(https://www.sparxsystems.jp/products/EA/tech/CorporateResource.htm)

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EASchema_1558_MySQL.sql を実行し、データベースの中身を作成します。

 

 

2. 接続方法の選択

Enterprise Architectのバージョン16から、Enterprise ArchitectがMySQLのリポジトリに接続する方法が2種類になりました。

 

追加のODBCドライバのインストールが不要であり、ODBCドライバのバージョンなど他の要因に依存しない直接接続を推奨します。

 

 

3. 初期データを作成する

Enterprise ArchitectのDBMSリポジトリに、プロジェクトのデータを作成します。

 

プロジェクトのデータを作成するには、次の2つの方法があります。:

 

3.1 データを転送する

既存のデータを転送する場合には、転送前に「プロジェクトの整合性確認」を実行し、データの内容に不整合がないかどうかを確認することをお勧めします。これにより、転送後の内容についても整合性が保証されます。

 

空のプロジェクトを転送する場合には、Enterprise ArchitectのインストールディレクトリにあるEABase.qeaファイルを利用することができます。既存の他のプロジェクトファイルを転送することもできます。どちらの場合でも、以下の手順は変わりません。

 

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説明

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Enterprise Architectを起動し、転送対象のプロジェクトファイルを開きます。プロジェクトリボンのツールパネルにある管理ボタンを押し、「整合性確認」を選択します。

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ダイアログ左上の「アクション」で「結果表示のみ」を選択し、処理対象は全ての項目にチェックを入れて「実行」ボタンを押します。

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もし整合性に関する問題が発見された場合には、一覧にその内容が表示されます。この一覧に問題が表示される場合、修正してからプロジェクトを転送してください。

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Enterprise Architectを起動します。プロジェクトを開いていないことを確認してください。

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「プロジェクト」リボン内の「ツール」パネルにある「転送」ボタンを押し、「プロジェクトの転送」を実行して、プロジェクトの転送ダイアログを呼び出します。

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転送の種類で、「ファイル → DBMS」を選択します。

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[選択]ボタンを押して、「対象1」の欄に、転送元になるプロジェクトファイルの名前を入力してください。

対象のプロジェクトファイルで複製機能が有効になっている場合には、複製機能を解除してください。

(参考:複製情報の削除 - QEA)

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対象2」の欄で ボタンを押し、以下のいずれかを選択します。

  • 直接接続 - サーバリポジトリに接続ダイアログが表示されますので、転送先の情報を入力します。
  • ODBC接続ウィザードを実行 - Windowsのデータリンクプロパティのダイアログが表示されますので、接続するための設定を行います。

(参考:MySQLにOBDC経由で接続)

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必要に応じてログにチェックを入れてログファイルのパスを入力してください。

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転送ボタンを押して転送処理を開始します。

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処理が完了すると、MySQLへのデータ転送が終了し、Enterprise Architectから利用できるようになります。

 

 

3.2 SQLスクリプトで空のプロジェクトを作成する

Webサイトからは、空のプロジェクトを作成するためのスクリプトをダウンロードすることもできます。このスクリプトには、いくつかのINSERT文が含まれていて、空のプロジェクトを作成することができます。

 

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説明

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MySQL WorkbenchなどのSQLの管理コンソールを開き、作成したデータベースに接続します。

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EABase_1558_MySQL.sqlをWebサイトからダウンロードし、読み込みます。

3

EABase_1558_MySQL.sql を実行し、空のプロジェクトを作成します。

 

 

参照: