用語集

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用語集

設計中に利用される用語は、どのような方法で設計している場合でも、重要な用語とその意味について辞書のような形でまとめることが重要です。Enterprise Architectでは、ダイアログやタブを使用して、用語とその種類(カテゴリー)およびその意味一覧としてプロジェクトに保持できます。また、用語をモデル要素として作成することもできます。この場合には、一覧として保持する単純な形式よりも多くの追加機能が利用できます。どちらの方法も、プロジェクトの作業で発生する曖昧さや不確実性を減らすのに役立ちます。選択した方法に関係なく、定義された用語は用語集の一覧に表示されます。用語が他の要素のノートなどに含まれている場合、識別して表示されます。そのテキスト内の用語の上にマウスカーソルを乗せると、種類とその意味がツールチップとしてに表示されます。

 

用語集ダイアログで用語を入力する一覧方式では、重要な用語を意味とともに簡単に定義することができます。 たとえば、プロジェクト・プログラム・組織など、ユーザー定義の種類を指定して用語を定義できます。

 

モデル要素として用語を保持する方法の場合には、用語集のそれぞれの用語は特別な要素として定義されモデルブラウザ内で表示されます。用語集の種類を示すステレオタイプが付加されたパッケージは、用語を示す要素グループ化するために使用されます。用語や種類、他の設計要素と同様に、モデルブラウザに表示され、他のダイアグラムに配置することもできます。

 

要素として定義する場合には、用語間の関係を接続として表現することで、用語間の意味的あるいは語彙的な関係を記述できます。また、各用語には説明を補足するためのプロパティを定義できます。これらのプロパティは、全ての要素が持つ標準プロパティでも、タグ付き値でも利用できます。たとえば、医療分野のプロジェクトで「入院プロセス」という用語を定義し、それを「医療施設」という別の用語に関連付けることができます。各用語には状態やビジネスオーナーなどの追加情報を、既存のプロパティやタグ付き値として設定します。プロジェクトの内容をドキュメントとして生成する際に、特定の用語集の種類に含まれる用語は、ドキュメント内で同じ種類に属するものとして識別できるように、スタイル付け(マークアップ)することもできます。

 

この方法により、特定の分野(たとえば「地域医療」)に属する用語・特定の規格(たとえば「ビジネスプロセスモデリング」)に属する用語、あるいは「外国為替」「アジャイル開発」「人工知能」などの特定のビジネスまたは技術分野の用語など、さまざまな目的のためにいくつでも用語集や種類を作成できます。

 

用語集・その種類・個々の用語は、任意のプロジェクト間で入出力できます。

 

注意:

このページで説明している、用語の自動認識機能を利用するためには、Enterprise Architectのインストール時に
「日本語文字列解析」の機能を有効にする必要があります。

 

用語集ではプロジェクトについての定義済みの用語の一覧を作成することができます。また、定義した用語は、要素などのノート欄やシナリオの中で自動的に認識し、区別できるように表示されます。マウスカーソルを乗せることで、内容を確認することができます。

 

 

定義した用語集の内容は、ドキュメントに含めることができます。なお、ドキュメントのテンプレートのカスタマイズの機能を利用することで、書式や内容などを自由にカスタマイズできます。

 

 

利用手順:

リボン

モデル > 用語集 > 用語集

 

項目

用語集の項目を追加・編集・削除する

それぞれの用語に対して、用語の種類を定義して用語を分類する

定義した用語をドキュメントに含める

ドキュメント生成時に、ノート欄などの用語について、スタイル(書式)を変えて出力する

用語の説明で、太字などの書式を利用する

ノートサブウィンドウや、要素のプロパティダイアログのノート欄などから、文字列を指定して用語として登録する

ノートサブウィンドウや、要素のプロパティダイアログのノート欄などで、定義済みの用語を挿入する

 

 

注意:

  • 用語の定義を他のプロジェクトに転送するためには、リファレンス情報の出力読み込みの機能を利用します。
  • 用語集の内容を、プロジェクトの要求仕様や機能仕様のドキュメントに含めるという方法もあります。
  • インストール時に「日本語文字列解析」の機能をインストールしない場合には、ノート欄やシナリオでの用語の認識機能は利用できません。