仕様ビューの利用

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仕様ビューの利用

仕様ビューを使用する前に、準備として以下の3つを行ってください。

 

 

仕様ビューは臨機応変に利用できる大変便利なツールです。基本的な要素の作成はもちろんのこと、プロジェクト内でのさまざまな複雑度に応じて要素の開発や管理も可能にします。

 

 

利用手順:

リボン

モデル > パッケージ > 仕様ビュー

コンテキストメニュー

モデルブラウザで対象のパッケージを右クリック | 仕様ビュー

キーボード

Ctrl + 0

 

 

初期設定

項目

説明

作業する要素の種類を選択する

以下のいずれかを選択します。

  • 既定の種類を使う (要求)
  • 別の種類を選択

 

要素の種類は最初に選んでください。仕様パッケージを参照、または選択する際に、システムがパッケージを自動でフィルタリングし、指定した種類の要素を含むパッケージのみを選択します。

作業するパッケージを選択する

以下のいずれかで作業を行います。

  • 既定のパッケージで作業を行う
  • モデル内の既存のパッケージを指定する
  • 新規にパッケージを作成する

リストのヘッダーとフィルタバーの設定

利用可能な表示項目ダイアログを使って、利用したい情報の種類を含む列を整理します。

列の中には、要素に関係した記録やドキュメントを表すものが含まれていることがあります。クリックで、対象の項目に対して操作することができます。

(参考:列のカスタマイズ, 列の表示)

表示の設定

仕様ビューの使い始めや、使用中に表示方法を変更することができます。例えば、文字サイズの変更や、ノートの一部またはすべてを非表示にしたり、要素名を太字で表示したりすることができます。

さらに、階層番号・要素名の自動設定・プロジェクト用語集の入力を含む、追加された要素の種類やタグ付き値の型などの独自のプロパティを適用することで、表示や要素の定義を設定することができます。

 

 

要素に対する操作

トピック

説明

新しい要素を追加

パッケージ配下、またはそのパッケージに含まれる要素の子要素として、モデル内に新しい要素を作成できます。

要素の削除

種類またはプロパティの値によって、画面上から要素を非表示にすることができます。要素を完全に削除することもできます。

要素の順序変更

仕様ビュー内でのパッケージ内の要素の表示順序は、モデルブラウザと同じです。

仕様ビュー内の要素の順番を変えるには、モデルブラウザ内の順序を変更してください。変更後に、仕様ビューの内容を更新してください。

また、対象の要素を仕様ビュー内で選択後、仕様ビューのリボンの「上に移動」「下に移動」ボタンで変更することもできます。

 

要素のレビュー

トピック

説明

関係の作成・確認

関係マトリックスを利用して、既存の関係を調査、または新規の関係を作成することができます。マトリックスプロファイルを定義して利用することもできます。

また、トレーサビリティサブウィンドウから、既存の関係を確認することができます。「接続」の列あるいは「全ての内容」の列に表示される青色の矢印をダブルクリックすることで、サブウィンドウを開くことができます。要素に関係が存在しなければ、内容は表示されません。

プロジェクト担当者内で、要素についての検討とレビュー

チームライブラリ・要素のディスカッション・モデルメッセージ機能を使って、要素の設計開発についてのレビュードキュメント作成や、テキストでのメッセージの記録が可能です。

もし、既に要素についてディスカッションがある場合には、「ディスカッション」の列あるいは「全ての内容」の列に吹き出しアイコンが表示されます。ディスカッションを開くには、このアイコンをダブルクリックしてください。

変更の作成・レビュー・管理

仕様ビューで簡単に要素を表示・編集することができます。また、プロパティダイアログなどからも可能です。

また、ベースライン機能や監査機能を利用して、選択されたパッケージやシステム内で作成された要素に対する変更を監視することもできます。

さらに、他のユーザーによる変更を管理することもできます。

プロジェクト管理サブウィンドウを開き、要素の作業としてリソースやリスクを簡単に割り当てることができます。パッケージ要素の作業をレビューするには、仕様ビューとは別のタブに、プロジェクトガントチャートの形式で表示してください。

保守やテスト管理の機能とも統合すると、プロジェクトの初期段階からソフトウェアの品質を簡単に向上させることができます。

項目に対する情報が存在する場合、それぞれ対応する列または「全ての内容」の列にアイコンで表示され、アイコンのダブルクリックで簡単に開くことができます

一覧の内容を印刷する

仕様ビューに表示されている内容は、印刷することもできます。印刷する際には、以下のようになります。

  • 全ての要素が出力されます。子要素も対象です。
  • それぞれの列の幅は、印刷する紙の大きさに合わせて調整されます。
  • アイコンは印刷されません。
  • フォントのサイズは、ドキュメント全体で共通・同一となります。

 

印刷する手順は次の通りです。

  1. ツールバーにある印刷ボタン()をクリックして下さい。印刷のためのダイアログが表示されます。必要に応じて内容を変更して下さい。
    (一瞬だけ、ドキュメントの出力ダイアログが表示される場合があります)
  2. 印刷ボタンを押します。
  3. 対象のドキュメントが出力され、印刷されます。

レポートの作成

仕様ビューの情報を抽出・発行する必要がある場合には、以下ような出力ができます。

  • 標準・カスタマイズした ドキュメントを RTF・PDF 形式で生成
  • HTML形式あるいはJoomla!形式で出力
  • CSV 形式で表計算ツールに出力

 

注意:

  • 仕様ビューの情報を作成・編集しているときには、別のユーザーによる変更や他のサブウィンドウでの変更を反映させるために、定期的にF5キーを押して内容を更新してください。
  • Enterprise Architectのコーポレート版では、操作や機能の範囲にアクセス制限するユーザーセキュリティが適用できます。仕様ビューの機能を利用できない時には、その機能を利用する権限があるか、管理者に確認して下さい。

 

 

参照: