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モデル開発では、ダイアグラムの作成・リソースの割り当て・モデル要素間の関係付けといった特定のタスクに対し、さまざまなツールを使用できます。このアプローチは、特定のタスクとツールを重視しているので、モデルの小さな局面に細かく焦点をあてる必要があります。反対に、パッケージに大まかな要素を作成して作業し、詳細なプロセスや構成に固執せず、 「なにもかも自分で作業する」 こともできます。後者のモデルの概略を描く開発アプローチは、モデルの仕様を構築する初期段階にも、その仕様を分析・テストする最終段階にも大変有効なアプローチです。そしてこの方法で役に立つのが、仕様ビューです。

 

仕様ビューは、文章を主体とした画面構成で、モデル内で選択したパッケージやダイアグラムに対して使用します。モデルブラウザに表示されている要素をテキストで表現し、要素の作成・レビューの手段を提供します。実現できる機能は以下の通りです：

 

• ワードプロセッサの入力と同様、ドキュメントに文章を入力して要素を作成。ワンクリックで別の要素に移動可能。  
• リアルタイム・インタラクティブなレポートツールとして仕様ビューを利用し、各要素のプロパティを表示・編集する。
• Enterprise Architect のツールに仕様ビューを完全に統合し、選択した要素についてすばやく表示・編集・検討できる、直接的なインターフェースとして利用できます。仕様ビューからは、統合された機能を実行するだけでなく、関係マトリックスプロファイルなどの既存の機能を簡単に呼び出すことができます。  

• 他のファイルから仕様ビューにテキストをコピーまたはドラッグしたり、csvファイルからデータを読み込むなどで追加できます。
• 表示されたパッケージ内の要素について、クリックで簡単に対象の要素を切り替えることができます。
• 表示内容の多くは一覧内で直接編集できます。
• 選択したパッケージや要素について、Enterprise Architectのいくつかの機能を呼び出すことができます。
  • トレーサビリティ (トレーサビリティサブウィンドウと関係マトリックス)
  • 変更管理 (ベースラインと監査)
  • 保守項目
  • テスト項目
  • リスク管理
  • ドキュメント生成
  • 測定
  • レビューとディスカッション

 

それぞれのサブウィンドウは、仕様ビューで選択されている要素の情報が表示されます。そのため、仕様ビューの一覧で順番に要素を選択するだけで、多数の要素のプロパティをすばやく確認できます。

 

仕様ビューは、初期段階・開発中・プログラムの保守段階において、シンプルで視覚的なモデルの説明を簡単に作ることができます。どの要素のどんな種類の詳細情報も、すぐに参照可能です。

 

 

参照:

• 仕様ビューの概要
• 仕様ビューの利用