モデルの共有と再利用

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モデルの共有と再利用

Enterprise Architectのクラウド機能を利用する場合には、モデルの内容をパッケージ単位で「パッケージリポジトリ」に格納して共有し、さまざまなプロジェクトで再利用することができます。この機能を利用すると、分散環境で設計開発している設計者が、単一のプロジェクトあるいは複数のプロジェクトにおいて、共通モデルの内容を簡単に(バージョン管理機能やXMIファイルの入出力などの他の機能を利用せずに)共有することができます。

 

大規模な組織では、ユーザーのグループが地理的に離れていたり、異なるネットワーク上にあったりします。そのため、外部のバージョン管理ツールを利用したり、プロジェクト間でXMIファイルを手動で配布したりといった複雑な作業を行うことなく、共通のデータや標準、モデリング構造を共有することが難しくなります。Enterprise Architectは、設計者が再利用可能なモデル構造や情報・設計標準などを配布・ダウンロードするための簡単で便利な仕組みを提供するパッケージリポジトリをサポートしています。パッケージリポジトリは、Proクラウドサーバを利用しているため、分散したチームでも利用できます。再利用可能なデータを設定した人は、リソースや資産を管理できます。一方、サービスの利用者は、登録されているパッケージが最新かどうかを簡単に確認し、最新バージョンを自分のモデルやファイルフォルダにダウンロードすることができます。

 

パッケージリポジトリは、プロジェクトのマイルストーン・アーキテクチャーのフレームワーク・標準などの共有データのための単一の「真実の源」に、分散したチームが便利にアクセスできるようになります。

 

 

パッケージの共有と再利用

この機能は、プロジェクトのマイルストーンにおけるモデル・アーキテクチャのフレームワークや業界標準などのモデルを分散環境でのチーム間でやりとりする場合に効果を発揮します。

 

管理可能な対象は、以下の両方の内容になります。

 

例えば、以下のような対象を管理する際に適しています。

 

 

ストレージの構造と利用

パッケージリポジトリには、任意の数のストレージを含めることができます。これらのストレージは、ユーザが自由に内容を作成・編集できるように保護されていない状態にすることも、管理者のパスワードで編集を制限することもできます。各ストレージには、モデルパッケージだけでなく、テキストまたはグラフィックなどのファイルを自由に格納できます。ユーザーがストレージを作成する際には、そのユーザーが定義したパスワード保護を使用して、内容が更新されたり、モデルにダウンロードされたりしないように保護することができます。

 

登録されているパッケージは一覧形式で表示され、取り込む前に概要を確認することができます。

 

それぞれのパッケージには、自動的に以下の内容が設定されます。

 

機能

次の表は、パッケージリポジトリに関する機能の概要です。

項目

説明

パッケージの登録

パッケージには以下の内容を含めることができます。

  • パッケージ(要素やダイアグラムを含む)
  • ベースラインの情報
  • ファイル

パッケージの参照

パスワード保護の有無にかかわらず、どのユーザーも、ストレージに格納されているパッケージの内容を自由に参照することができます。

内容の読み込み

ストレージへのアクセス権とパスワード(必要な場合)を持つユーザーは、登録されているパッケージを自分のプロジェクトに読み込むことができます。

依存関係

保存されたパッケージ内の依存関係が表示され、利用に必要な他のパッケージを確認できます。

ダイアグラムの表示

パッケージに含まれるすべてのダイアグラムの画像は自動的に取得され、内容を表示することができます。これにより、パッケージ内のダイアグラムを現在のモデルのダイアグラムから変更があるかどうかをすばやく確認できます。

(参考:パッケージの依存関係)

比較

パッケージを自分のモデルに読み込んだ場合には、自分のモデルのパッケージとパッケージリポジトリ内のパッケージの任意のバージョンを比較して、両者の違いをチェックし、評価することができます。

必要なMDGテクノロジー

パッケージで特定のMDGテクノロジーを利用している場合、そのMDGテクノロジーが表示され、パッケージを読み込む際に何が必要かを明確にすることができます。

レビュー

パッケージに対してレビューやコメントを投稿できます。

 

注意:

  • パッケージリポジトリの機能は、プロフェッショナル版では一部の機能が利用できません。
  • パッケージリポジトリを参照・利用する場合には、クラウド機能で接続可能なサーバに対して、Raw接続で接続する必要があります。

 

 

参照: