EAPXファイルの複製

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EAPXファイルの複製

拡張子EAPおよびEAPXのファイルに対して、複製機能を利用することができます。この機能はMicrosoft Jetデータベースエンジンが提供する複製機能を利用して実現しています。

 

注意:

  • EAPファイルの複製機能は、過去のバージョンとの互換性のために残されています。サポートの対象外であり、利用非推奨です。
    QEAファイルの複製機能を利用するか、XMIファイルやバージョン管理機能を利用してモデルを分散開発するか、差分比較・マージを行うことを推奨します。
  • 64ビット版のEnterprise Architectでは、EAPファイルの複製機能は利用できません。32ビット版でのみ利用可能です。

 

 

利用手順:

リボン

プロジェクト > ツール > 転送 > EAP/EAPXファイルの複製

 

 

概要

EAPファイルの複製機能は、QEAファイルの複製機能と基本的には同じです。

項目

説明

デザインマスターの作成

プロジェクトファイルをデザインマスターに変換し、複製機能の利用を開始します。

複製の作成

デザインマスターから複製を作成します。作成した複製は、分散・並行的に利用できます。

複製の同期

複製を利用した作業が完了、ないしは区切りが付いたら、デザインマスターと同期します。

同期中には、それぞれの変更内容が相手側に反映されます。最終的に、デザインマスターと複製は同じ内容を持つことになります。

同期のルール

同期中の処理ルールは以下の通りです。

  • 情報の追加は、自動的に反映します。例えば、デザインマスターと複製とで、それぞれ3つの要素が別々に作成されている場合、同期をすると双方が6つの要素を保持します。
  • 削除は他の編集に優先します。もし、ある要素が削除され、別の人が内容を編集している場合、削除が優先となり、編集内容は全て失われます。

変更内容が衝突する場合には衝突の解決が必要です。

複製のアップグレード

Enterprise Architectの新しいバージョンを利用する場合に、複製ファイルをアップグレードする必要がある場合があります。

衝突を防ぐ

もし同じ項目(要素・要素の属性や操作など)に対して別々の編集が行われている場合には、Enterprise Architectはどちらか一方の内容を採用し上書きします。そのため、基本的にはそれぞれの利用者は異なるパッケージ・要素を利用して編集を行うべきです。

 

どうしても同じ内容を編集する必要がある場合の指針は以下の通りです。

  • 同じ範囲を複数名が編集する必要がある場合には、同期処理の実行およびその結果について問題が無いかどうか、双方にとって問題が無いかどうかを注意深く確認する必要があります。
  • 上書きにより失われる情報が少ない場合は、その内容を再入力するほうが早い場合があります。
  • 影響が大きい場合には、衝突の解決機能を利用します。

複製情報の削除

複製機能を利用時は、プロジェクトファイルのサイズが大きくなり、動作速度にも影響します。複製機能を利用しない場合には、プロジェクトファイルが持つ複製情報を削除してください。