BPMN 2.0でのモデリング

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BPMN 2.0でのモデリング

Enterprise ArchitectではBPMN2.0が利用可能であり、あるエンティティの内部動作や、あるエンティティと他のエンティティとの相互作用の両方を記述する4つの図のすべてを作成することができます。ビジネス・テクノロジー・エンジニアリングなどのワークフローや相互作用を記述することができます。ビジネスプロセス図は、ビジネスアナリストが持つ道具の中で重要なものの1つであり、プロセスリエンジニアリングの取り組みの一環としてよく使用されます。

 

コラボレーション図・コレオグラフィー図・カンバセーション図などを使ってエンティティ間の相互作用を記述したり、組織・部門・部署などの単一エンティティ内のビジネスプロセスを定義または記述したりすることができます。

 

 

上の図は、医者と患者の間の相互作用を表現したコレオグラフィー図です。

 

 

ビジネスプロセス図を作成するための基本的な手順は以下の通りです。

#

操作方法

1

ビジネスプロセス要素の子ダイアグラムとしてビジネスプロセス図を作成する(推奨)

2

開始イベント・終了イベントやアクティビティ・ゲートウェイなどの要素を配置する

3

プールやレーンを追加して役割を明確にする

4

ダイアグラムを検証する

5

ダイアグラムのシミュレーションを実行し内容を確認する

 

Enterprise Architectでは、BPMN 2.0を利用したモデリングが利用可能であり、迅速かつ簡単に行うことができます。このページの内容をBPMNモデルを作成する際の参考にしてください。

 

 

パースペクティブの選択

Enterprise Architectでは多くの記法をサポートしており、パースペクティブで切り替えて利用できます。これにより、特定の記法のみに集中して、他の記法の選択肢を排除して必要な要素や接続を利用することができます。BPMN(Business Process Model and Notation)の機能を利用するには、以下のパースペクティブを選択する必要があります。

 

 

パースペクティブを設定すると、BPMN2.0の図とそのツールボックスがデフォルトで使用できるようになります。

 

なお、現在はBPMN1.0およびBPMN1.1は既定の状態では利用できません。利用する方法についてはスパークスシステムズ ジャパンのサポート窓口にお問い合わせください。

 

 

ビジネスプロセス図の作成

BPMN パースペクティブを選択した状態で、モデルブラウザで場所を選択しコンテキストメニュー、またはモデルブラウザの ツール・バーから「ダイアグラムの追加」オプションを選択すると、新しいダイアグラムを追加することができます。これは、BPMN 文法に準拠しており、ダイアグラム・オブジェクトが確実にコンテナ内に配置されるためです。

また、スタートページウィンドウからBPMNに利用可能ないくつかの組み込みパターンを使用して、ウィザード から任意のタイプのダイアグラムを作成することもできます。パターンの説明を読んで、そのパターンの一部として挿入されるダイアグラムやオブジェクトを理解することに時間をかけてください。

 

 

 

ダイアグラムに要素を追加する

モデルテンプレートを利用した場合には、ダイアグラムに既にいくつかの要素が配置された状態になります。これらの要素は開始イベント要素からシーケンスフローでつながり、最後は終了イベントで終わっています。ツールボックスから必要な要素をドラッグしてダイアグラム内に配置し、希望の内容になるように編集します。

 

 

BPMNのツールボックスには、上の画像のように多くの要素と接続が含まれます。

 

 

プールとレーンの追加

ビジネスプロセス図には、多くの場合にはプールとレーンを追加し、誰がそのアクティビティを行うのかを明確にします。それぞれの要素は明確にいずれかのレーンに配置されなければなりません。作業を効率よく行うために、プールやレーンは「選択不可」の状態にしておくと、誤って操作してしまうことを防げます。コンテキストメニューから設定できます。

 

 

ダイアグラム内の要素は、右クリックメニューから「選択可能」かそうでない(選択不可能)かを指定できます。

 

選択不可にすることによりプールやレーン内の要素を確実に動かすことが可能になります。必要に応じて、いつでも選択可能に戻すこともできます。