BPMN

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BPMN

標準言語によるビジネスプロセスと相互作用のモデル化

Business Process Model and Notation (BPMN) は、ビジネスプロセスモデリングの標準の記法であり、従来のフローチャートの概念を利用し、ビジネスプロセス図でビジネスプロセスを記述するためのグラフィカルな表記法を提供しています。Object Management Group (OMG)がBPMNの仕様を開発・維持しています。  

 

BPMNは、ビジネスモデリングコミュニティ内のベストプラクティスを集約したもので、コラボレーション図・ビジネスプロセス図およびコレオグラフィー図の表記法とセマンティクスを定義しています。 ビジネスプロセスを設計・管理・実現する利害関係者が直接使用することを目的としていますが、同時にBPMNのダイアグラムをソフトウェアのプロセスコンポーネントに変換するための仕様も持っています。

 

BPMNはビジネスプロセスの可視化においてデファクトスタンダードといえる記法です。容易に利用可能で、フローチャートのような記法となっています。また、特定の実装環境に依存しない記法です。

 

 

 

Enterprise ArchitectでのBPMNの利用

BPMNはビジネスモデリングのための記法であり、Enterprise ArchitectではMDGテクノロジーの拡張機能を利用して実現・提供しています。Enterprise Architectでは以下のようなことができます。

 

 

利用手順:

BPMNの機能は、以下の内容から構成されています。これらの項目を利用してBPMNのモデリングを行います。

 

BPMN要素のプロパティは、タグ付き値として定義されています。下の図の例では、メッセージやタイマーなどのイベントの種類や、既定のパス (/)等を示す情報がタグ付き値として格納されています。

 

BPMN 2.0 におけるダイアグラムの向き

BPMN 2.0のダイアグラムでは、ダイアグラムの向きを、縦方向・横方向から指定することができます。方向を指定しないこともできます。

 

ダイアグラムの背景で右クリックし、「レーン・プールの向き」 を選択して下さい。サブメニューに以下の項目が表示されるので、希望する項目を選択して下さい。

項目

説明

なし

既定値・向きの指定はありません。BPMN1.0や1.1と同じです。

横方向

ダイアグラム内の流れは、左から右になります。プールやレーンは、横幅は常にモデルの幅と同じになるように自動調整されます。

縦方向

ダイアグラム内の流れは、上から下になります。プールやレーンは、縦幅は常にモデルの高さと同じになるように自動調整されます。

 

なお、現在はBPMN1.0およびBPMN1.1は既定の状態では利用できません。利用する方法についてはスパークスシステムズ ジャパンのサポート窓口にお問い合わせください。

 

参照: