ルールフローモデルの作成

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ルールフローモデルの作成

ビジネスルールモデルでビジネスドメインモデルの作成が完了したら、次はドメインクラスに対して、そのクラスが一連のルールを処理できるようにするためのルールフローアクティビティを作成します。ルールフローアクティビティでは、いくつかのルールタスク要素を作成します。これは、特定のタスクのビジネスルールをグループ化するための要素です。ルールフローアクティビティ要素はルールフロー図を子ダイアグラムとして保持し、その中でルールタスク要素を作成し、実行される順序を定義します。

 

 

クラスにルールフローアクティビティを定義する手順は次の通りです。:

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操作方法

1

ビジネスドメインモデルにおいて、モデルブラウザ上で対象のクラスを右クリックします。

(サンプルプロジェクトでは、Rental Systemクラスが該当します。)

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コンテキストメニューで 「追加 | ルールフローアクティビティ」 を選択します。

 

ルールフロー図を持ったルールフローアクティビティ要素がクラス要素の子として作成されます。ルールフロー図では処理対象となる一連のルールタスク要素を関連づけます。

 

ルールフローモデルからのコード生成では、それぞれのルールフローアクティビティ要素を操作の集合体として扱います。これらの操作にどのようなことをさせたいか、ということにより、ルールフローアクティビティ内で利用する引数を指定したい場合があるかもしれません。

この詳細は「ルールフローアクティビティにパラメータを渡す」のページをご覧ください。

 

 

ルールタスク要素の追加

ルールタスク要素はステレオタイプが設定されたアクション要素です。特定のタスクに関してビジネスルールをまとめます。ツールボックスの「ルールフロー」グループからダイアグラムに配置し作成します。

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操作方法

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(必要であれば) ツールボックスの ボタンを押し、ルールフローのグループを開きます。

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ツールボックスから「ルールタスク」アイコンをダイアグラムにドラッグし、要素の名前に「デビットチャージの計算」や「適格性の決定」など、その要素が表すタスクのタイトルを付けます。

プロセス内の各タスクまたはアクションに対して、ルールタスク要素を作成します。

あるいは、クイックリンクを使用して、新しい要素やコントロールフローの接続を作成することもできます。

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ルールタスクをイベントの発生順に並べ、開始要素と終了要素を追加して開始点・終了点を明確にし、必要であればデシジョン・マージで処理を分岐させてください。すべての要素がコントロールフローでつながっているようにしてください。

下のダイアグラムの例もご覧ください。

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ビジネスルール図に戻り、ルールタスクに応じてビジネスルールをまとめます。

 

 

例:

次の図はレンタカーシステムの例でのルールフロー図の例です。

 

ルールタスク要素の適格性・レンタカー代の決定・ペナルティの決定・支払総額の決定はそれぞれの要素の名前に関係するビジネスルールに関連づけられています。これらのグループについてビジネスルールを明確化していきます。

 

注意:

  • ビジネスルールのモデリング機能は、ユニファイド版およびアルティメット版でのみ利用できます。
  • ルールフロー図では、それぞれのデシジョン要素にはマージノードが必ず対応していることに注意して下さい。
  • また、正確なコード生成のために、ルールタスク要素は関係するルールフロー要素の中に含まれているようにして下さい。ルール要素については、別の場所に存在していても問題ありません。