ビジネスルールのモデリング

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ビジネスルールのモデリング

ビジネスにおけるアクションやプロセスにおいて、いずれの場合でも開始日・進捗条件や終了結果がルールとして定義されます。これらのルールについては、例えば、「顧客は18歳以上である事を示す文書を示す必要がある」のようにとても単純なものである場合もあります。また、場合によっては、複雑なルールで表現される場合もあります。

 

ビジネスルールが単純であっても複雑であっても、考慮すべき点は次の2つに集約されます。

 

 

Enterprise Architectのビジネスルールに関連する機能では、上記のいずれの内容も実現することができます。

 

 

ルールの管理

大まかに言えば、ビジネスプロセスをモデリングすることにより、次の点が明らかになります。

 

 

この作業を通して、現在のビジネスルールの中で、それぞれのプロセスに対してどのルールが適用可能か、どのような改善が必要か、新しいビジネスルールが必要か、なども明らかになります。その後、これらのビジネスルールをクラス要素に対して割り当てます。この割り当ては、次の2つのビジネスルール専用のモデルで行います。

 

 

すべてのタスクとタスクのフロー・ルールを適用する対象をすべて定義したら、タスクごとの詳細なルールを、具体的な値を指定して定義します。また、ルールの条件や影響範囲についても定義します。タスクに対するルールの内容が論理的に整合しているかどうかを確認します。

 

この段階で作成される有用な情報として、タスクや手続きと直接関連づけられたビジネスルールのデータベースがあります。検索機能などを利用してモデル内で関係する要素を探したり、ドキュメントの生成機能を活用したり、タグ付き値や付属ドキュメントなどに追加情報を記載したり、モデリングツールのさまざまな機能が利用できます。

 

 

ビジネスルールの利用

ビジネスルールのデータベースを作成するには、関係者がモデルやドキュメントを参照できる必要があります。既に説明しましたように、ルールが関係するコンテキストについては、検索機能やトレーサビリティサブウィンドウ機能などで簡単に参照できます。

 

ここで、Enterprise Architectを利用してアプリケーションのモデリングや設計・画面設計などを行う際に、さらにビジネスルールのモデリングまでも行うことで、処理内容を含むソースコードを自動生成することができます。このソースコードを活用することで、タスクの実行の際に適切にビジネスルールが適用されることができます。

 

 

ビジネスルールをモデリングすることの利点

ルールのデータベースを構築したり、そのルールを適用するアプリケーションを作成する際に、ビジネスプロセス要求に対する解決策をモデルとして定義できます。これにより、地域によりルールが異なる場合への対応が容易になります。例えば、レンタカーの業務は多くの国で共通ですが、国によって自動車を運転可能な年齢が異なります。また、借りることのできる車の種類も異なります。このような場合に、地域に応じた個別のルールを定義し、切り替えて利用してコード生成することができます。

 

注意:

ビジネスルールのモデリング機能は、ユニファイド版およびアルティメット版でのみ利用できます。

 

 

参照: