ブレークポイントとマーカーの管理

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ブレークポイントとマーカーの管理

Enterprise Architectのブレークポイントは他のデバッガと同様の働きをします。マーカーはブレークポイントに似ていますが、ブレークポイントにはない機能を持ちます。

 

ソースコードエディタ内で、ブレークポイントやマーカーを設定することができます。設定したブレークポイントやマーカーはソースエディタの左端の余白に表示されます。この余白をクリックすることでブレークポイントを設定できます。また、設定したブレークポイントをマーカーに変えることもできます。この変更はプロパティダイアログを利用します。マーカーは、デバッグ対象のアプリケーションの動作を記録するために利用します。ブレークポイントを設定すればソースコード上でデバッガを停止させることができます。プロパティダイアログは、Ctrl+クリック で開くことができます。

 

ブレークポイントやマーカーはセットとして保存することができます。セットを定義しない場合、追加したブレークポイントやマーカーは既定のセットに保存されます。新しいセットを定義してブレークポイントやマーカーを追加し、セットを切り替えて利用することができます。セットはプロジェクトに保存され、他のプロジェクトの利用者と共有することができます。ただし、既定のセットはマシンに保存され、他の人と共有することはできません。

 

 

利用手順:

リボン

動作解析 > ウィンドウ > ブレークポイント

 

 

Enterprise Architectでは、パッケージに対して動作解析の設定 - デバッグの内容が設定されている場合に、ブレークポイントを設定することができます。

 

項目

説明

ブレークポイントの削除

 

ブレークポイントを削除する手順は次のいずれかになります。:

 

  • もしブレークポイントが有効になっている場合には、ソースコードの左側の余白に表示されているブレークポイントの赤丸をクリックしてください。
  • エディタ内のでブレークポイントを右クリックし、コンテキストメニューから削除を指定してください。
  • ブレークポイントサブウィンドウで対象のブレークポイントを選択し、[Delete]キーを押してください。

全てのブレークポイントの削除

全てのブレークポイントを削除するには、全てのブレークポイントを削除ボタンを押してください。このボタンはブレークポイントサブウィンドウのツールバー () にあります。

ブレークポイントのプロパティ

ブレークポイントサブウィンドウやソースコードエディタ内で右クリックすることで、プロパティを表示することができます。プロパティダイアログからは、ブレークポイントの種類を変更したり、トレース分を変更したりすることができます。

(Ctrlキーを押しながらブレークポイントをクリックすると、プロパティダイアログを開くことができます。)

(参考:動作の記録)

ブレークポイントを無効化する

一覧内のチェックボックスのチェックを外して下さい。

ブレークポイントを有効化する

一覧内のチェックボックスのチェックを入れて下さい。

全てのブレークポイントの無効化

ツールバーの すべてのブレークポイントを無効化 ボタン () を押してください。

全てのブレークポイントとマーカーの有効化

すべてのブレークポイントを有効化ボタン () を押すことで、再度有効にすることができます。

データブレークポイントの追加

データブレークポイントのボタン () を押して下さい。

マーカーセットの指定

サブウィンドウ内のツールバーにある の項目には、マーカーセットの名前が表示されます。

必要に応じて、ドロップダウンリストから異なるマーカーセットを選択することができます。

「既定」のセットは通常利用するためのもので、Enterprise Architectを利用している人固有の情報として保存されます。その他のマーカーセットを新規に作成した場合には、そのマーカーセットは他の利用者との間で共有できます。

マーカーのグループ化の方法を
変える

ブレークポイントとマーカーは、クラスごとかソースコードごとにグループ化して表示することができます。

グループ化する場合には、ツールバーの  をクリックして、表示されるメニューから希望する動作を選択してください。

グループ化を解除する場合には、選択されている項目を再度選択してください。

 

 

ブレークポイントの状態:

デバッガの状態

 

実行中

停止中

アクティブなブレークポイント

有効なブレークポイント

無効のブレークポイント

無効のブレークポイント

対応付けられなかったブレークポイント。通常は、まだ読み込まれていないDLL内のブレークポイントや、デバッグ版ではないファイルに設定されたブレークポイントです。

実行中にDLLがアンロードされることもあります。

-

対応付けに失敗したブレークポイント。通常は、ソースファイルの内容とデバッグ情報が一致せず、停止位置が確定できなかったブレークポイントです。

なお、モデルの内容よりソースファイルの更新日の方が新しい場合、デバッグの実行時に警告メッセージが出力されます。

-

 

注意:

デバッガは自動的に止まることはありません。デバッガを止めるためにはブレークポイントを実行前に指定しなければなりません。

 

 

参照: