ビジネスプロセスのシミュレーション

ビジネスプロセスのシミュレーションは、ビジネスプロセス図の内容を実際に検証するための便利な方法です。ビジネスプロセス図は、ビジネスプロセスがどのように機能するかを可視化する便利な方法であり、アクティビティ・タスク・ゲートウェイなどの処理の流れを目で追うことで、さまざまなシナリオに対する処理の流れを理解できます。さらに、シミュレーションを行うことで、図の内容を実際に動作させ、詳細な分析やwhat-if分析などにより、スループット・ボトルネック・処理時間が妥当であるかを判断できます。また、複数の部署からなるチームでウォークスルーを行い、プロセスの結果を分析して可視化することも有効です。 Enterprise Architectでは、2つのシミュレーションの機能を提供しています。

BPMNのシミュレーション

このシミュレーションは実行のための準備を必要とせず、サブアクティビティが定義されている場合も含めて、適切に形成されたビジネスプロセス図に対して実行できます。シミュレーションは深さ優先の探索・遷移を行いシーケンスフローを辿ります。内容確認の際のプレゼンテーションツールとして、また、プロセスのウォークスルーに使用できます。

BPSIMを利用したプロセスのシミュレーション

この強力なシミュレーション機能を利用すると、モデルの完全なシミュレーションを作成し、プロセスが実際にどのように実行されるかについて高度な分析を行うことができます。このツールを実行するにはJavaなどのセットアップが必要ですが、what-if分析・スループットの測定・モンテカルロ分析を実行することができます。