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ダイアグラムフィルタの機能を利用すると、ダイアグラムの内容を変更することなく、指定した条件で内容を「絞り込む」ことができます。これにより、レビューなどの場において、関係する情報のみに着目することが容易になります。条件としては、作者・状態・作成日やステレオタイプなど、要素のプロパティを指定できます。
ダイアグラムフィルタはプロジェクトに保存されます。そのプロジェクトを利用する人は、定義されているダイアグラムフィルタを利用できます。なお、ダイアグラムフィルタの適用はユーザー単位です。同じプロジェクトを利用している場合に、ある利用者がダイアグラムフィルタを適用しても、別の利用者の画面には反映されません。
利用手順:
リボン |
ダイアグラム > ツール > フィルタとレイヤー |
このサブウィンドウを最初に開いた際には、ウィンドウ内のパッケージは折りたたまれて表示されます。白い矢印をクリックすることで、パッケージを展開し中に含まれているフィルタを表示できます。
ダイアグラムフィルタの機能は、例えば以下の場面で有効です。
このダイアグラムフィルタの機能は、以下のような利用方法が考えられます。
ダイアグラムフィルタは、パッケージブラウザやダイアグラムの一覧形式表示の場合でも利用できます。
このウインドウの一覧内で右クリックすると表示されるメニューで選択できる「関係要素フィルタ」の項目を実行すると、ダイアグラム内で選択した要素とつながっていない要素を薄く表示します。要素間のつながりを把握したい場合に便利です。(このウィンドウで設定するフィルタとは排他的な利用になります)
詳細:
項目 |
説明 |
「ビューのフィルタ」フォルダ |
既定の状態では、利用者が作成するフォルダの他に、「ビューのフィルタ」フォルダが表示されます。このフォルダは、ダイアグラムのビューを指定した場合には、そのビューに含まれない要素あるいは接続をフィルタできます。 ダイアグラムのビューは、ダイアグラムのプロパティサブウィンドウで設定できる「適用されているビュー」の項目から変更できます。 |
フィルタの定義 |
フィルタは必要に応じて多数作成できます。それぞれのフィルタに対して、対象を要素・接続・タグ付き値から選択できます。また、どの条件を満たす場合にフィルタ対象にするかを指定します。フィルタの条件を調整し、条件を満たさない場合フィルタ対象とする場合もあります。 要素・接続・タグ付き値のフィルタを1つにまとめることはできません。ただし、定義済みのフィルタは組み合わせて利用できます。同時に適用した場合には、いずれかの条件を満たす場合にフィルタ対象となります。対象のフィルタは個々に指定もできますし、グループ単位でまとめて適用もできます。
以下の設定も可能です。
(参考:ダイアグラムフィルタに関する操作) |
フィルタ適用時の効果 -隠す・フェード・グレー表示 |
フィルタの効果として隠す・フェード・グレー表示を選択した場合には、フィルタの条件に合致しない要素や接続が薄く表示あるいは非表示になります。 例えば、要素の名前にClassという文字列を含む、というフィルタを定義し、適用した場合を考えます。この場合の処理内容は次のようになります。 それぞれの要素に対して、名前にClassを含むかどうか、チェックします。もし含む場合には、何も処理をしません。含まない場合には、処理を実行、すなわち薄く表示するか非表示になります。 つまり、フィルタに該当する要素のみがダイアグラムにそのまま表示されます。 フィルタの効果は、ダイアグラム内で他の操作を行う場合も継続して有効になります。フィルタを無効化するまで継続します。 |
フィルタ適用時の効果 - 選択
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フィルタの効果として、「要素を選択」を選択した場合には、以下のようになります。 それぞれの要素に対して、名前にClassを含むかどうか、チェックします。もし含む場合には、処理を実行、すなわちその要素は選択状態になります。含まない場合には、何も処理をしません。 この場合には、フィルタの効果は、ダイアグラム内で他の操作を行うと解除されます。 この「要素を選択」の効果は、大きなダイアグラムに多くの要素が配置されているような状況で、範囲選択や個別選択で複数の要素を選択するのに手間がかかる場合に、効果的です。 なお、意図せず選択状態が解除されてしまった場合でも、再度フィルタを適用し直せば、再度条件に合致する要素が選択状態になります。 |
参照: