子ダイアグラムを持つ要素のシミュレーション

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子ダイアグラムを持つ要素のシミュレーション

それぞれの要素には、その要素の詳細や例外的な動作などを表現するために、子ダイアグラムとして別のダイアグラムを持つことができます。

もし、シミュレーション対象の要素が子ダイアグラムとして別のダイアグラムを持つ場合には、そのダイアグラムにまたがってシミュレーションを実行することもできます。シミュレーションの実行中に子ダイアグラムを持つ要素に移動した場合には、自動的に子ダイアグラムを表示し、その中身についてシミュレーションを継続実行します。子ダイアグラムのシミュレーションが完了すると、呼び出し元のダイアグラムに戻ります。この動作により、複雑な振る舞いのシミュレーションを行うことが可能です。子ダイアグラムを持つ要素は、複数配置することもできます。

 

なお、1つのダイアグラム内で複数のスレッドに分岐してシミュレーションを実行している場合で、あるスレッドが子ダイアグラムを持つ要素に到達した場合に、他のスレッドが現在シミュレーションを実行中のダイアグラムに残っている場合、子ダイアグラムに遷移することはできません。

 

下の図は、ATMの現金引き出しのアクティビティ図です。

 

 

ATM Withdrawalのアクティビティ要素には子ダイアグラムが定義されています。要素をダブルクリックすると、その子ダイアグラムの内容が表示されます。シミュレーションの実行時にも、同様に子ダイアグラムを表示してシミュレーションを継続します。

 

 

 

参照: