検索と置換

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検索と置換

Enterprise Architectのソースコードエディタでは、エディタ内の文字列の検索および置換が可能です。検索と置換ダイアログを利用します。

 

 

利用手順:

その他

対象の文字列を選択した状態で、次のショートカットキーを押してください。

  • 検索: ( Ctrl+F )
  • 検索と置換: ( Ctrl+R )

 

どちらの場合でも、「検索する文字列」の欄に選択されていた文字列が自動的に設定されます。文字列が選択されていない場合には、カーソル位置にある単語を「検索する文字列」の欄に設定します。カーソル位置に単語がない場合には、前回利用した検索単語が表示されます。

 

 

画面の説明

ボタン

項目

説明

次を検索

カーソル位置を基準にして、次の発見位置に移動します。

置換

「置換後の文字列」で、発見した単語を置換します。そして、次の単語を検索し、発見位置に移動します。

すべて置換

ファイル全体について、すべての「検索する文字列」を「置換後の文字列」に置換します。

 

オプション

項目

説明

大文字と小文字を区別

半角アルファベットの大文字と小文字を区別して検索します。

単語のみ検索

指定した検索単語が単語の形で存在する場合のみを対象にします。例えば、AREという単語を検索対象にした場合、この項目にチェックが入っているとAREAやARENAは対象外になります。

上方向に検索

検索・置換で「次を検索」した場合に、現在のカーソル位置から上方向に単語を検索します。

正規表現を使用

「検索する文字列」および「置換後の文字列」について、正規表現での指定が可能になります。

 

 

正規表現について

項目

説明

正規表現について

正規表現とは、文字列の集合を一つの文字列で表現する方法の一つです。

検索をする際の対象の指定において、特定の条件を満たす単語や文字列をすべて発見したい場合に役立ちます。ただし、Enterprise Architectの検索・置換機能では、この正規表現のうちの一部のみが利用可能です。

「正規表現を使用する」のチェックボックスにチェックが入っていると、「検索する文字列」および「置換後の文字列」の内容は正規表現で記述されていると判断します。

メタシーケンス

「正規表現を使用する」のチェックボックスにチェックが入っている場合でも、多くの文字はそのままの文字として解釈されます。

例外的に特別な意味に解釈される文字を、メタシーケンスと呼びます。具体的には、以下の表の文字が、特別に解釈されます。

 

メタシーケンス

説明

\<

指定した文字列で始まる単語を示します。

例: \<catcatastrophe, cataclysmなどが該当しますが、concatenateは該当しません。

\>

指定した文字列で終わる単語を示します。

例: hat\>thatchatなどが該当しますが、hateは該当しません。

[ ... ]

括弧内の文字のいずれか1つに該当します。対象文字を [ chr ] のように個別に指定することもできますし、 [ a-m ] のように範囲指定することもできます。

 

例: [ hc ] は hatとcatが該当しますが、batは該当しません。

例: [ a-m ] ClassはaClass から mClassまでのすべての文字列に該当します。

[ ^... ]

括弧内の文字のいずれか1つ以外に該当します。

対象文字を [ ^chr ] のように個別に指定することもできますし、[ ^a-m ] のように範囲指定することもできます。

 

例: [ ^hc ] は ratやbatなどが該当しますが、hatとcatは該当しません。

例: [ ^a-m ] Class は nClass から zClass までの文字列が該当します。 aClass から mClass までの文字列は該当しません。

^

行頭を示します。

$

行末を示します。

*

直前で示された文字(あるいは文字列)が0個以上繰り返されることを示します。

例: ba*tbt, bat, baat, baaat などが該当します。

例: b( ea ) *tbt, bet, bat, beat, beet, baat などが該当します。

+

直前で示された文字(あるいは文字列)が1個以上繰り返されることを示します。

例: ba+tbat, baat, baaatが該当しますが、 btは該当しません。

例: b( ea ) +tbet, bat, beat, beetが該当しますが、btは該当しません。

 

これらのメタシーケンスの文字をそのまま検索対象の文字として認識させたい場合には、バックスラッシュ (\:円記号) の後に対象の文字を指定してください。

例: c\( at\ ) は、そのまま c( at ) として認識されます。正規表現としては認識されません。

 

「正規表現を使用する」のチェックボックスにチェックが入っている場合には、入力欄の右端にある三角形のボタンを押すことができます。

このボタンを押すと、上記のメタシーケンスの入力を効率よく行うことができます。入力欄で文字列が選択状態になっている場合には、選択されて文字列に適用する形でメタシーケンスを追加することができます。

タグ表現

置換機能を利用する場合で正規表現を使用する場合には、タグ表現を利用して、置換文字列の一部分を範囲として定義し、置換結果に反映させることができます。

タグ表現は最大で9個まで利用できます。タグ表現では、\( と \) で対象の範囲を指定します。また、置換結果で範囲を指定するためには、\n (nは数値で、1から9まで)の表現を利用します。

 

例:

検索する文字列:       \(( A-Za-z ) +\)'s things

置換後の文字列:       items that belong to  \1

 

検索対象の文字列:     These are all Michael's things.

置換された結果:         These are all items that belong to Michael.