要素のディスカッション

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要素のディスカッション

レビューとディスカッションサブウィンドウを利用することで、それぞれの要素ごとに、その要素に関するやりとりを記録することができます。ディスカッションは、簡易な掲示板のような機能です。この機能を利用することで、それぞれの要素の設計や保守についてのやりとりを記録し、後から確認することができます。

 

サブウィンドウが表示されている状態で、モデルブラウザやダイアグラム内で要素を選択すると、その要素に関するやりとり(ディスカッション)がサブウィンドウの「選択要素」に表示され、簡単に過去のやりとりを確認できます。

 

1つのディスカッション内に複数のやりとりが存在する場合には、表示される内容の横に括弧つきで数字が表示され、返信の数を確認できます。また、それぞれのディスカッションについて、状態を設定することもできます。これにより、個々のディスカッションの状態も確認できます。必要であれば、ディスカッション全体や特定の投稿を削除することもできます。不要な内容を削除することで、履歴として表示される内容を適切に保つことにもつながります。

 

ディスカッションの機能は、コーポレート版以上のエディションで利用できます。

 

 

利用手順:

リボン

ホーム > チーム設計 > ディスカッション

 

 

ディスカッションに関する操作

項目

説明

ディスカッションの作成

要素を選択すると、サブウィンドウ内には「新規ディスカッションの作成」と表示されている領域が表示されます。この領域をダブルクリックすると、新しくディスカッション(スレッド)を作成することができます。1つの要素には複数のディスカッションを作成可能です。

力が終わったら、他の領域をクリックするか、Enterキーを押してください。

  • 入力が完了すると、入力した人の名前と入力日時が表示されます。
  • 入力内容の下に、「返信」「新規ディスカッションの作成」のそれぞれの文字が表示されます。

 

別の方法として、Ctrl+Spaceキーを押してシンプルな入力ウィンドウを表示し、そこにディスカッションのテキストを入力または貼り付ける方法もあります。書き終えたら、Escキーを押すと、入力した内容は「ディスカッション」タブに移動します。その後、Enterキーを押してください。この方法の利点は、テキストの書式を設定することができることです。

 

Enterキーを押して確定すると、以下のようになります。:

  • テキストの左側に展開を示す矢印と アイコンが表示されます。
  • テキストのすぐ下にユーザーIDと投稿日時が表示されます。
  • テキストの上に「新規ディスカッションの作成」というメッセージが表示されます。

 

新しいディスカッションは、ディスカッションタブの上に表示されます。

 

なお、サブウィンドウ内で右クリックして、「新規ディスカッションの作成」 を選択しても、新しいディスカッションを追加することができます。他のディスカッションがある場合には、既存のディスカッションの下に追加されます。

セキュリティ(アクセス権)機能が有効で、ユーザーのアバターが設定されている場合には、そのアバターのアイコンが表示されます。アバターが設定されていない場合には、既定のアイコンが表示されます。

 

ディスカッションの内容で、一部の内容に下線が引かれる場合があります。これらは用語集の定義が作成されている用語で、これらの単語の上にカーソルを置くと、ポップアップしてその定義が表示されます。用語集の用語を表示したくない場合は、メッセージの上で右クリックし、「用語をハイライト」を選択してください。これにより、システム全体の用語集の用語の認識処理が解除されます。元に戻したい場合は、もう一度この操作を行ってください。

ディスカッションの監視

(この機能は、Proクラウドサーバ上のプロジェクトの場合で、セキュリティ機能が有効な場合に利用できます。)

 

要素のディスカッションが開始されたら、ディスカッションについて監視することができます。監視を実行するためには、モデルブラウザ内で対象の要素を右クリックし、「設計支援 | ディスカッションの監視」を実行します。ディスカッションの監視は、プロジェクトにログオンしているユーザーIDと紐付けられます。

 

監視している要素のディスカッションが増えたら、Enterprise Architectの画面の右下に追加されたことを示す通知が表示されます。

 

  1. ドロップダウンリストから、ディスカッションが追加されまだ内容を確認していない要素を選択できます。
  2. 要素名をクリックすると、レビューとディスカッションサブウィンドウが開きディスカッションタブの内容が表示されます。

 

ディスカッションの監視を終了したい場合には、レビューとディスカッションサブウィンドウのディスカッションタブでヘッダ部分をクリックしてメニューを表示し、「監視しているディスカッションの管理」を選択します。ディスカッションの監視の管理ダイアログが表示され、現在監視している要素が表示されます。最終更新日などの情報も表示されます。

  • 対象の要素を選択して削除ボタンを押すことで、監視対象から外すことができます。複数要素の選択も可能です。
  • すべて選択ボタンを押してから削除ボタンを押すことで、全ての要素を監視対象から外すことができます。

 

ダイアグラムでの作業中に、ダイアグラム内の要素に関するディスカッションを監視し、変更があれば参照できる便利な機能もあります。「ダイアグラム内でのコラボレーション機能」のヘルプトピックを参照してください。

(参考:ダイアグラム内でのコラボレーション機能)

返信する

「返信」のメッセージが表示されている領域をダブルクリックすると、既存の投稿に返信できます。

入力が終わったら、他の領域をクリックするか、Enterキーを押してください。

ディスカッションへの返信を入力するには、ディスカッションアイテムの横にある展開矢印をクリックします。これにより、ウィンドウの上部に選択したディスカッションが、その下にそのトピックに対する既存の返信が表示されるように変更されます。

次に、Enter キーを押して、タブの上部にあるテキスト入力欄にカーソルを移動します。その後、以下のいずれかを選択します。

  • 返信を入力する
  • Ctrl+Spaceキーを押して返信ウィンドウを表示してテキストを入力し、入力が終わったらEscキーを押して入力した内容を反映させます。

 

投稿ボタンを押すと、入力内容が投稿されます。

  • 入力が完了すると アイコンの横に入力した人の名前と入力日時が表示されます。
  • 入力内容の下に、「返信」の文字が表示され、さらに返信できます。
  • 返信を含めた投稿の総数が、最上位の投稿に表示されます。

 

なお、サブウィンドウ内で右クリックして、返信 を選択しても、新しい返信を追加することができます。

ディスカッションの一覧に戻る場合には、入力欄の左側にある三角形ボタンを押してください。

ディスカッションのフィルタ

ディスカッションの既定の表示順序は、終了していないすべてのディスカッションのトピックが一覧で表示され、最新のトピックが一番上に表示されます。どのディスカッションを一覧表示するか、どのディスカッションを最初に表示するかをフィルタするために、いくつかのコンテキストメニューが利用できます。

 

  • 完了したトピックを表示 - 完了したトピックも表示します。
  • 表示範囲 - 今日のみあるいは過去3日・7日・30日・90日の指定した範囲のトピックのみを表示します。すべて表示することもできます。「最新の20件」で、新しい20件のみを表示することもできます。
  • 常に表示 - 指定した状態のトピックを常に表示するように設定します。複数の状態の選択が可能です。すべての状態を選択状態にしたり、すべての選択を解除したりすることもできます。
  • 項目の時間順でソート - トピックないしはその返信を、時間順でソートして表示します。

投稿内容の編集

投稿された内容は、編集することはできません。

投稿する前であれば、入力した内容を自由に編集することができます。

入力内容のコピー

入力したメッセージの内容(文字列)をコピーしたい場合には、該当の投稿を選択した状態でCtrl+Spaceを押すと、投稿の内容が表示されます。コピーしたい範囲を選択してCtrl+C を押すか、右クリックメニューからコピーを実行してください。

コピーした文字列は、別の投稿の内容として貼り付けて利用することもできます。

ディスカッションの状態を
指定する

それぞれのディスカッションには、状態を指定することができます。初期状態は「進行中」です。ディスカッションを右クリックし、以下のいずれかに変更できます:

  • 状態 | 未完了
  • 状態 | 警告
  • 状態 | エラー
  • 状態 | 受け入れ
  • 状態 | 却下
  • 状態 | 保留
  • 状態 | 完了

 

ディスカッションの状態が上記のいずれかの場合には、「進行中」を選択して、初期状態に戻すこともできます。

なお、この状態は単なるラベル(アイコンの表示のみ)であり、他の操作の可否などには影響しません。

レビューとディスカッションサブウィンドウでは、終了になったディスカッションを表示するかどうかを切り替えることができます。「ディスカッション」タブの背景で右クリックし、「完了したトピックを表示」を実行することで切り替えられます。

ディスカッションの優先度を指定する

それぞれのディスカッションには、優先度を指定することができます。初期状態は「<なし>」です。ディスカッションを右クリックし、以下のいずれかに変更できます:

  • 優先度 | 高 ()
  • 優先度 | 普通 ()
  • 優先度 | 低 ()

 

また、優先度 | <なし> を選択することで、一度設定した優先度を解除することができます。

要素やダイアグラムのディスカッションを検索する

ディスカッションタブの本体を右クリックし、「ディスカッションの検索」の項目を選択します。「新規ディスカッションの作成」と表示されている領域が「ディスカッションを検索する単語の入力」に変わります。

そのメッセージをダブルクリックし、検索したい単語を入力します。入力したらEnter キーを押します。

その単語が含まれている、またはその単語を含む投稿 (返信) があるトピックの検索が実行されます。検索結果は、タブの「検索結果の表示 '(単語)'」という行に表示されます。この行をダブルクリックして新しい単語を入力し、検索を再実行できます。

検索結果一覧内のディスカッション項目をクリックすると、返信投稿モードに切り替わり、元のトピックとそれに対するすべての返信を読むことができます。大きな矢印のボタンをクリックすると、検索結果の一覧に戻ります。

通常のディスカッション項目の一覧に戻るには、Escキーを押すか、タブを再読み込みするか、右クリックして「ディスカッションの検索」の項目を再度クリックします。

ディスカッション全体か特定の投稿を削除する

ディスカッション全体か、特定の投稿を右クリックして「選択項目をモデルから完全削除」を実行すると、既存の投稿を削除できます。確認のメッセージが表示されますので、削除を実行して良ければ「はい」のボタンを押してください。

ディスカッション全体を削除した場合には、そのディスカッションに含まれる全ての返信も削除されます。

特定の投稿のみを削除した場合には、投稿数を示す数値が更新されます。

ディスカッションの履歴を見る

以下のいずれかの方法で、プロジェクト全体でのディスカッションの投稿履歴を見ることができます。

  • レビューとディスカッションサブウィンドウのディスカッションタブのメニューから「ディスカッションの履歴」を選択する
  • リボンから 「ホーム > チーム設計 > ディスカッション > ディスカッションの履歴」 を選択する

 

レビューとディスカッションの履歴サブウィンドウが開き、ディスカッションタブが開いてすべてのダイアグラムや要素のディスカッションを表示できます。

 

注意:

  • ディスカッションの機能はコーポレート版以上で利用できます。
  • Proクラウドサーバの外部ツールとの連携機能を利用している場合には、外部ツールで管理されている項目についてディスカッション機能を利用することもできます。
  • 最近ディスカッションが追加された要素は、「ホーム」リボンの「チーム設計」パネルにある「ディスカッション」ボタンの下半分を押すと表示されるメニューから「ディスカッションが追加された要素」を実行すると検索できます。

 

 

参照: