ワーカープロセス

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ワーカープロセス

WebEAでダイアグラムや付属ドキュメントの内容を適切に表示するには、適切な形式でプロジェクト内に保存する必要があります。これを実現するには2つの方法があります。

 

1) Enterprise Architectで、WebEAでアクセスするプロジェクトを開き、以下の「データの自動生成」に関するプロジェクトオプションを有効にします。

 

詳細については、「インストールと設定」を参照してください。

 

2) Proクラウドサーバのワーカープロセスを設定で有効にします。ワーカープロセスは、サーバー上で動作するEnterprise Architectのカスタムバージョンで、必要に応じてWebEAで表示するためのダイアグラムや付属ドキュメントのデータを自動的に生成します。

 

一般的には、WebEAでアクセスするすべてのプロジェクトについて、「データの自動生成」に関するプロジェクトオプションを有効にすることをお勧めします。また、オプションとしてワーカープロセスを実行することもできます。このヘルプトピックでは、ワーカープロセスの詳細を以下に説明します。

 

 

ワーカープロセスの利点

Enterprise Architect 13.5以降では、ダイアグラムや付属ドキュメントをWebEAから参照するためのオプションが利用できます。それ以前のバージョンのEnterprise Architectを利用してモデルを更新している場合には、WebEAで表示するためのダイアグラムや付属ドキュメントは保存・更新されません。このような場合には、サーバー上でワーカープロセスを実行して、すべての更新がWebEAに反映されるようにすることができます。

 

Enterprise Architectのダイアグラムの画像を保存するオプションは、そのダイアグラムがEnterprise Architect内で直接変更された場合にのみダイアグラムの画像を保存します。しかし、ワーカープロセスの場合には、間接的にダイアグラムを変更した場合(複数のダイアグラムに表示される要素の名前を変更した場合など)でも、ワーカープロセスが関連するすべてのダイアグラムの画像を更新・保存します。このため、最新バージョンのEnterprise Architectを利用してモデルを修正することがわかっている場合でも、ワーカープロセスを有効にメリットがあります。

 

 

性能面での注意点

ワーカープロセス(EAWorker.exe)は、ワーカープロセスが有効になっている各Proクラウドサーバ上で実行されます。サーバーの性能を最大限に引き出すために、ワーカープロセスは必要な場合のみ有効にする必要があります。

 

ワーカープロセスを必要とする大規模・高トラフィックのプロジェクトが複数ある場合は、別のサーバー上のProクラウドサーバにプロジェクトを配置する必要があるかもしれません。

 

 

ワーカープロセスの実行方法

ワーカープロセスは、Proクラウドサーバ設定ツールで有効にすることができます。ワーカープロセスを有効にすると、Proクラウドサーバのサービスが次回起動(または再起動)したときにワーカープロセス(EAWorker.exe)が開始されます。

 

独自のMDGテクノロジーを利用している場合

 

プロジェクトで独自のMDGテクノロジーを利用している場合には、ダイアグラムの画像を適切に生成するために、ワーカープロセスでもそのMDGテクノロジーが利用可能になっている必要があります。

 

具体的には、次のいずれかの方法となります。

1) Enterprise Architectで、ワーカープロセスの作業対象のプロジェクトを開き、対象のMDGテクノロジーをプロジェクトに読み込む

 

2) MDGテクノロジーのファイルを、ワーカーのファイルがある 'MDGTechnologies' フォルダ内に配置する。既定のインストール位置では、 "C:\Program Files\Sparx Systems\Pro Cloud Server\Service\Worker\MDGTechnologies" になります。この方法の場合、処理対象のプロジェクトが複数ある場合にはすべてのプロジェクトで利用可能になります。

 

どちらの場合でも、設定内容を反映するために、'Sparx Systems Professional Cloud'のサービスを再起動してください。

 

 

ワーカープロセスの起動と終了

EA Workerは、起動すると指定されたプロジェクトに接続します。何らかの理由で接続に失敗するとプロセスは終了します。接続できた場合には、動作しているOSがシャットダウンされるか、プロセスが強制終了されない限り動作し続けます。

 

 

ワーカープロセスのトラブルシューティング

ワーカープロセスはバックグラウンドタスクとして動作し、ユーザーインターフェースはありません。ワーカープロセスで問題が発生した場合(ダイアグラム画像が生成されないなど)、以下のようにワーカープロセスのログを参照することでトラブルシューティングを行うことができます。

#

詳細

1

ワーカープロセスのログを有効にしてください。

例: ログレベルを「System」にする。

(参考:ワーカーの設定)

2

サーバ上で、Windowsタスクマネージャ(「詳細」タブ)を確認し、EAWorker.exe のプロセスが実行されていることを確認します。

3

EAWorker.exe のタスクを終了します。1つのプロジェクトに対して複数のEAWorker.exeタスクが実行されている場合があります。

4

"Sparx Systems Professional Cloud" サービスを再起動します。

5

タスクマネージャーを参照すると、1つまたは複数のEAWorker.exeタスクが開始されていることが確認できます。ワーカープロセスが有効になっているモデル接続ごとに1つあるはずです。

6

サービスを再起動すると、サーバー上に新しいログファイルが作成されます。ワーカープロセスのログファイルは、Proクラウドサーバのインストールディレクトリ内にあります。

 

C:Program Files\SparxSystems Japan\Pro Cloud Server\Service\Worker\Logs

 

問題が発生しているプロジェクトに対応するログファイルを探します。

 

例) EAWorker-myModel-1.log

 

ログを開き、エラーを確認します。エラーメッセージの内容によっては、問題を特定し解決するのに十分な情報が得られる場合があります。また、Proクラウドサーバの「トラブルシューティング」のページで説明されているエラーメッセージのいずれかに該当する場合もあります。