SysMLを利用するための環境設定

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SysMLを利用するための環境設定

SysMLを利用する場合には、SysML以外の記法を無効にすることをお勧めします。手順は次の通りです。

 

  1. Enterprise Architectを起動します。
  2. Enterprise Architectの画面右上にある「すべてのパースペクティブ」ボタンを押し、「システムズエンジニアリング | SysML」あるいは、「システムズエンジニアリング | SysML 基本要素のみ」を選択します。「SysML 基本要素のみ」は、SysMLで定義される要素や接続のうち、比較的多くの方が使うと考えられる項目のみに絞り込んだ定義です。

 

1つのプロジェクトに他の表記方法も混在してを利用する場合には、必要に応じて上記のパースペクティブを切り替えるか、利用するすべての記法を含む独自のパースペクティブを定義して利用してください。

 

 

SysMLのバージョンの選択・有効化

上記の設定を実行後、SysMLのダイアグラムの作成時に選択肢が表示されない場合やSysMLアドインの機能が利用できない場合、MDGテクノロジーの設定が原因の場合があります。

 

「アドイン・拡張」リボン内の「MDGテクノロジー」パネルにある「設定」ボタンを押して、「MDGテクノロジーの設定」ダイアログを表示します。

 

表示されるMDGテクノロジーの設定ダイアログで、「SysML1.5」のみにチェックを入れ、他のバージョンのSysMLの項目のチェックを外してください。このダイアログで「SysML1.5」が表示されない場合は、Enterprise Architectのプロフェッショナル版を利用している可能性が高いです。プロフェッショナル版ではSysMLは利用できません。

(SysML1.4とSysML1.5は、同じ定義「SysML1.5」に含まれています。)

 

なお、「SysML1.5」以外を利用する場合には、SysMLアドインの機能は利用できません。

 

 

 

注意:

  • 複数のバージョンのSysMLを有効にした場合、クイックリンクに異なるバージョンで定義された情報が混在するなどの現象が発生します。また、SysMLアドインは、「いずれのバージョンのSysMLも有効になっていない場合」「プロフェッショナル版を利用している場合」には、常に無効になります。
  • SysML1.4を利用する場合には、「SysML1.5」を選択してください。過去のバージョンのEnterprise ArchitectでSysML1.4を利用していた場合には、自動的にSysML1.5のモデルとして扱われます。

 

 

SysMLアドインの有効化・動作確認

SysMLアドインは、日本語版のEnterprise Architectをインストールすると、自動的にインストールされます。そのため、利用するにあたり特別な手順はありません。
(Enterprise Architect 英語版にはSysMLアドインは含まれません。)

 

SysMLアドインが正しくインストールされているかどうかを確認する手順は次の通りです。

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操作方法

1

「アドイン・拡張」リボン内の「アドイン」パネルにある「管理」ボタンを押す

2

表示される「アドインの管理」画面の一覧に「SysMLサポート」が表示され、「有効」になっていることを確認する

 

SysMLアドインが正しくインストールされている場合には、「アドイン・拡張」リボン内の「アドインメニュー」パネルに「SysML」ボタンが表示され、ボタンを押すことでメニューが表示されます。プロジェクトを開いた状態で、メニューに「SysMLアドインについて」のみが表示される場合には、アドインは動作していますが、SysMLアドインが動作する条件を満たしていません。このページに記載の設定を確認してください。