表形式での関係の定義

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表形式での関係の定義

プロファイルで定義される要素間の関係(接続の作成可能ルール)について、CSVによる表形式で定義する方法もあります。

 

この方法は、メタモデル制約を利用して関係を定義する方法と、結果的には同じになります。

 

通常は、メタモデル制約を利用し、モデルとして関係を定義することをお勧めします。ただし、複雑な関係があり、メタモデル制約を利用して定義する場合に複雑になってしまう場合には、ここで紹介する方法が有用かもしれません。

 

 

形式

要素間の関係はCSV形式で定義します。ArchiMateの定義を例に紹介します。

 

項目

説明

接続の別名定義

最初の行の最初のセルは、定義で利用する接続について、それぞれをアルファベット1文字を割り当てる「別名」を定義します。この別名は、この定義内でのみ利用します。それぞれの別名について、完全名で接続の種類を結びつけます。

例:

a=ArchiMate3::ArchiMate_Access;c=ArchiMate3::ArchiMate_Composition;

 

この例では、設定内で a の文字は ArchiMate 3 ArchiMate Access の接続を示し、 c の文字は ArchiMate 3 ArchiMate Composition の接続であることを示します。

要素の別名定義

2番目の行の最初のセルは、定義で利用する要素について、それぞれに「別名」を定義します。この別名は、この定義内でのみ利用します。それぞれの別名について、完全名で要素の種類を結びつけます。

 

例:

Assessment=ArchiMate3::ArchiMate_Assessment;Constraint=ArchiMate3::ArchiMate_Constraint;

 

この例では、設定内で 'Assessment' は ArchiMate 3 ArchiMate Assessment の要素であることを示します。

ソース側要素

3番目の行には、ソース側の要素の種類として2番目の行で定義した要素の別名を並べます。1列目は空にするためにカンマから始めます。

例:

,Assessment,Constraint,

ターゲット側要素

4番目の行以降の1列目には、ターゲット側となる要素の種類として2番目の行で定義した要素の別名を縦方向に並べます。

作成可能な接続

4番目の行以降の2列目以降には、その交点となる要素間に作成可能な接続を、最初の行で定義した別名を利用して設定します。

 

例:

Assessment,scg    n  o,       n  o,

(最初の行は、ターゲット側を示す要素名。「scg    n  o」は、最初の行で定義した接続のうち、s,c,g,n,oの5種類の接続が作成可能であることを定義している)

 

 

プロファイルに表形式の定義を追加する

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操作方法

1

プロファイル要素が定義されているパッケージにダイアグラムを追加します。

(参考:ステレオタイプとメタクラスをUMLプロファイルに追加

2

ツールボックスの「ドキュメント」内にある「ドキュメント」要素をダイアグラムにドラッグ&ドロップし、要素を作成します。要素の名前は'relationship table' としてください。

3

要素をダブルクリックすると付属ドキュメントのエディタが起動します。テンプレートは利用しないでください。

4

上記の形式のCSVファイルを、付属ドキュメント内に作成します。外部の表計算ツールで内容を作成してCSVで保存し、貼り付けると効率的です。

内容を保存してエディタを閉じます。

5

プロファイルの作成時に、この要素の情報を元にクイックリンクのルールを作成します。MDGテクノロジーを作成時に、プロファイルで定義される要素と合わせて利用可能になります。

1つのMDGテクノロジーに複数のプロファイルが含まれる場合、この定義は個々のプロファイルに対して別々に作成します。

 

 

参照: