モデルブラウザから要素を配置

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モデルブラウザから要素を配置

要素はツールボックスから新規に作成する方法のほかに、既存の要素をモデルブラウザからダイアグラムに配置する方法があります。

 

要素はツールボックスから新規に作成する方法のほかに、既存の要素を要素をドラッグ&ドロップで配置すると、既定の設定では要素の配置ダイアログが表示されます。このダイアログが表示されない場合には、Ctrlキーを押しながら要素を配置すると、設定によらず表示されます。
(ただし、配置形式の選択が不可能な要素の場合には、Ctrlキーを押しながらドラッグしても表示されず、常に「そのまま配置」として動作します。)

 

同じ要素を複数回ダイアグラムに配置することはできません。「同じ要素の複数配置」の内容もご覧ください。

 

 

 

利用手順:

その他

既存の要素を、モデルブラウザからダイアグラム内にドロップする

(もしドロップ時にダイアログが表示されない場合には、Ctrlキーを押しながらドロップしてください。)

 

 

項目

説明

貼り付け時のオプション

 

表示される選択肢から、希望する結果を選択します。ドロップした要素の種類により、選択できる項目が変わります。以下の内容は、その一例です。

 

  • そのまま配置」を選択すると、元の要素のリンクとして要素を現在のダイアグラムに貼り付けます。つまり、元の要素のプロパティを変更するとこの要素も変更されます。逆も同様です。

 

  • 「インスタンス (ライフライン)」はシーケンス図にドロップした場合に表示されます。対象の要素のインスタンスをライフラインとして配置します。

 

  • インスタンス (オブジェクト)」を選択すると、要素が分類子である場合には、分類子のインスタンスとして新しい要素を生成することができます。この機能は、複数のクラスのインスタンスをオブジェクト図やコミュニケーション図に生成する場合に利用します。
    なお、対象の要素の種類によって、この項目の括弧内の内容が変わります。

 

  • 「呼び出し (アクション)」は、アクティビティ図にアクティビティ等をドロップした場合などに表示されます。対象の操作を呼び出すような要素を作成します。作成される要素の種類は括弧内に表示され、ドロップした要素の種類に応じて変わります。

 

  • プロパティ」を選択すると、対象の要素のパート(プロパティ)として新規要素を作成し、配置されます。

 

  • 「属性」を選択すると、ドロップ先の要素の属性として追加します。

 

  • 子要素 (汎化)」を選択すると、自動的に新しいクラスを生成します。よって、実行すると名前を入力するダイアログが表示され、元の要素と汎化の関係が生成されます。この機能はクラスライブラリやフレームワークなどを既存のクラスから継承して作成する場合に非常に便利です。例えば、Hashtableクラスから派生させて"MyHashtable"クラスを作成する場合のような時に利用すると、自動的に汎化関係が作成されます。また、Java SDKや.NET SDKのようなフレームワークを基にして生成する場合にも便利です。
     
  • 「パーティション」を指定すると、ドロップした要素を分類子として持つアクティビティパーティションを配置します。ドロップ先のダイアグラムが、アクティビティ図であることが必要です。
    (バージョン15.1以降で利用可能)

名前

「配置形式」で選択した内容が、新しく要素を作成する内容の場合には、その要素の名前を設定できます。

付属要素

もし、対象の要素が付属要素や子要素を持っている場合には、それらに対する配置方法を選択できます。

  • 既定値の 「要素を選択」 を選択した場合には、配置後に属性・操作と付属要素サブウィンドウが表示され、どの要素をダイアグラム内に配置するかを指定することができます。
  • 以下のいずれかを指定することもできます。
    • 「なし」を選択すると、付属要素・子要素は配置しません。
    • 「全て」を選択すると、全ての要素を配置します。
    • 「ダイアグラム名」を選択した場合には、指定したダイアグラムに配置されている要素のみを配置します。

 

配置した要素は、全ての付属要素・子要素を含むことができるように、必要に応じてサイズを拡大し、配置します。

(付属要素を持たない場合には、「付属要素はありません」と表示されます。)

接続もコピー

(複数の要素をドロップした場合で、インスタンスとして配置する場合)

接続もコピーにチェックを入れると、対象の要素と別の要素間の接続は、インスタンス間の接続としてコピーされます。

同じ処理を他の要素にも適用

(複数の要素をドロップした場合)

この項目にチェックを入れると、未配置の要素について、同じ設定を選択したものとして、自動的に配置を行います。

この項目のチェックを外してある場合には、それぞれの要素ごとに配置方法を選択できます。

設定を既定値として保存

「設定を既定値として保存」を有効にすると、選択内容を保存し、次回にこのダイアログを表示する際に、今回実行した選択を再度表示します。

 

この設定は、ユーザーオプションの「振る舞い」グループにある「自動インスタンス」の設定と連動します。このダイアログで設定した内容は、「自動インスタンス」の設定よりも優先されます。

 

シーケンス図で設定した場合の内容は、他の種類の図での設定とは別になります。このため、シーケンス図でライフラインを作成する設定にしても、他の種類のダイアグラムに対する設定には影響しません。

今後表示しない

「今後表示しない」を選択した場合には、次回以降はこのダイアログが表示されず、既定の設定(あるいは保存した設定)で自動的に配置処理を行います。

Ctrlキーを押しながらドラッグして配置することで、再度このダイアログを表示させることができます。

OK

このボタンを押すと、ダイアログを閉じ、貼り付けを実行します。

キャンセル

このボタンを押すと、配置処理を中断します。

もし、複数の要素をドロップした場合には、該当の要素のみについて配置処理を中断し、他の要素について、再度このダイアログが表示されます。

すべてキャンセル

(複数の要素をドロップした場合)

このボタンを押すと、処理を中断します。未配置の要素がある場合、その要素の配置は行いません。なお、配置済みの要素については、そのまま(配置済みの状態)になります。

ヘルプ

ヘルプを表示します。

 

注意:

  • モデルブラウザから要素を配置する場合には、対象の要素の既定の大きさや色で配置されます。他の既存のダイアグラムで設定した大きさや色は反映されません。他のダイアグラムに配置された書式設定と同じ状態で配置したい場合には、対象の要素を(Ctrl+C)でコピーし、対象のダイアグラムで貼り付け(Ctrl+V)してください。
  • 表示される選択肢は、要素の種類によって変わります。
  • 対象の要素の子要素などで、サブジェクト(境界)・ノート・テキスト・制約要素がある場合、これらの要素は常に複製(新規要素)として配置されます。
  • 要素のインスタンスの種類がドロップした要素そのものと同じ場合には、インスタンスを配置した際に、ドロップした要素のステレオタイプがインスタンスとして配置される要素にも適用されます。

 

 

参照: