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デシジョンテーブルの適用方針

デシジョンテーブルに定義されたルールで、複数のルールに該当する場合にはどのルールを採用するのかを指定することができます。テーブルの左上のセルに記載されたアルファベット1文字が、基本的な方針を示しています。

 

 

単一選択の場合の適用方針:

• Unique: 全てのルールの条件は重なることがなく、入力値に対して一意にルールが定まることを示します。この方針が既定値です。
• Any: 複数のルールに合致する場合がありますが、合致するルールは全て同じ出力値を示すので、どのルールを採用してもよいことを示します。
• Priority: 出力値の異なる複数のルールに合致する場合がありますが、合致したルールの中で出力の優先度が最も高いルールが採用されます。
• First: 出力値の異なる複数の（重複する）ルールに合致する場合がありますが、最初に合致したルールが採用されます。

 

複数選択の場合の適用方針:

• Output order: 出力の優先度順に、条件に合致するすべての出力値を採用します。
• Rule order: ルールの定義順に、条件に合致するすべての出力値を採用します。
• Collect: 条件に合致するすべての出力値を任意の順序で返します。オペレータ（ '+'、 '<'、 '>'、 '＃'）を追加して、出力に簡単な関数を適用できます。

   

Collectのオペレータは以下のいずれかとなります。

• + (sum): 全ての出力値の和が出力値となります。
• < (min): 全ての出力値の中で、最も小さな値が出力値となります。
• > (max): 全ての出力値の中で、最も大きな値が出力値となります。
• # (count): 出力値の個数が出力値となります。

 

 

単一選択の場合の例

単一選択のデシジョンテーブルは、最もよくあるパターンです。全ての条件は重複してはいけません。

 

 

 

優先度のある場合の例

「Priority」の適用方針では、合致するルールの中で、最も高い優先度を持つルールを採用します。

 

 

 

シミュレーションを実行すると次のような結果が得られます:

 

 

一致したルールはすべてハイライトされますが、「INELIGIBLE」の方が「ELIGIBLE」よりも優先度が高いため、結果はルール2から選択されます。

 

 

Collection-Sumの場合の例

'Collect-Sum'（C +）の適用方針を使用するデシジョンテーブルの場合、デシジョンテーブルの結果は、個々の出力値の総和です。

 

 

この例では、Partial Scoreは43 + 45 + 45 = 133と計算されます。