コントロールパッケージは、Enterprise Architectのモデルの入出力を支援する機能です。指定したパッケージの内容をXML形式で出力したり、読み込んだりすることができます。コントロールパッケージは、XML形式のファイルへの入出力設定がされたパッケージです。XML形式の出力は、UML1.3準拠のXMI形式です。この形式に、Enterprise Architect独自の追加情報が含まれてます。
出力されるXML形式のデータはXMI形式に準拠していますので、XMLビューアで見ることもできますし、他のXMLツールで編集することもできます。
コントロールパッケージは、モデルブラウザでパッケージのアイコンに赤い点が表示されます。
コントロールパッケージを利用する
コントロールパッケージを利用すると、以下のことが可能になります。
- チームメンバーがXML形式でEnterprise Architectのリポジトリからモデルの一部分を読み書きすることで、より柔軟な分散開発が可能になります。
- モデル要素をXMLのテキストファイルで出力することで差分の把握が可能になり、他のバージョン管理ツールでバージョン管理を行うことができるようになります。 なお、Enterprise Architectの機能として、SubversionやSCC互換ツール(VisualSourceSafe)等を利用したバージョン管理機能も提供されています。
- モデル要素を、異なるモデル間で入出力できるようになります。例えば、クラスライブラリを多くのモデル間で共有したりすることができます。必要に応じて、クラスライブラリの部分だけを再読み込みすることで、新しいバージョンが利用できるようになります。
注意:
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- バージョン管理機能は、このコントロールパッケージ機能を拡張し、出力したファイルを外部のバージョン管理ツールで管理するための仕組みです。そのため、コントロールパッケージ機能に関連する内容の多くは、バージョン管理機能を利用する場合にも関係します。
- DTDを利用する設定の場合には、 UML_EA.DTDファイルがXMIファイルと同時に生成されます。このXMIファイルを読み込む場合には、XMIファイルが存在するディレクトリにUML_EA.DTDファイルも存在する必要があります。もしこのファイルがない場合には、XMIファイルの読み書きの時にエラーが発生します。
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参照: