Proクラウドサーバの概要

<< 目次を表示 >>

ページ位置:  プロジェクトの作成と管理 > Proクラウドサーバ >

Proクラウドサーバの概要

Proクラウドサーバが提供する仕組みを利用すると、Enterprise Architectのプロジェクトが遠隔地にあるような場合でも、簡単に接続し利用することができます。また、他の方式と比較して、通信速度面でもメリットがあることが多いです。通信内容はHTTPS(SSL)で暗号化することもできます。

 

Proクラウドサーバ内のプロジェクトの利用はURLの指定のみとなり、遠隔地の利用者だけでなくローカル環境の利用者にとっても簡単にプロジェクトを参照することができます。外部の顧客や利害関係者がモデルの内容を参照したい場合にも便利です。Proクラウドサーバ上のプロジェクトに対してコメントなどのコラボレーションを行うことで、Enterprise Architectで作成する内容を共通理解のための知識とすることができます。

 

ここでは、以下の内容について説明します。

  1. Proクラウドサーバの概要
  2. Proクラウドサーバを利用する状況・条件
  3. Proクラウドサーバのセットアップ
  4. 初回利用時の設定
  5. Proクラウドサーバで利用できる機能
  6. IISを利用した、ActiveDirectoryとの連携

 

 

クラウド環境のメリット

Enterprise Architectのプロジェクトは、MySQL, SQL Server や OracleのようなDBMSに格納することもできます。このような場合には、個々のDBMSに接続するためのドライバなどのインストールと設定などを、個々の利用者が実施することが必要になります。

 

Proクラウドサーバを利用することで、これらの設定を個々の利用者が行う必要がなくなります。個々の利用者は、Proクラウドサーバを示すURLを入力するだけです。ドライバなどのインストールなどの手間はかかりません。

 

そのほか、Proクラウドサーバを利用するメリットは以下の通りです。

 

  1. 遠隔地にあるプロジェクトを参照する場合に、ODBCなどでの接続よりも高速になります。通信内容を自動的に圧縮することで、通信量を減らしています。
  2. ドライバなどのインストールや設定は、管理者がProクラウドサーバの実行環境に対して1回のみ行うだけで、利用可能になります。個々の利用者の設定が不要になります。
  3. DBMSサーバを、外部から参照可能にする必要がなくなります。ファイアウォールの内側に構築し、外部とはHTTPあるいはHTTPSでのみやりとりをする形になります。
  4. HTTPSを利用することで、外部との通信を暗号化することができます。安全ではないネットワークでの盗聴を防ぐことができます。
  5. HTTPでの利用時に、ユーザーIDとパスワードでの認証をかけることができます。外部から参照可能な場合でも、利用者を制限することができます。
  6. モデルに対して、読み取り専用(ReadOnly)とすることもできます。外部からの利用者参照のみ、のような制限が可能です。

 

 

Proクラウドサーバの機能

Proクラウドサーバは、ある程度の機能は無料で利用できます。上記のメリットは、無料の場合でも有効です。さらに、有料のライセンスを購入することで、さらに利用できる機能が増えます。この機能には以下のような機能が含まれます。

 

 

有料のライセンスには以下の3つの種類があります。:

 

参照: