新しいバージョンとして構造を複製

新しいバージョンとして構造を複製する場合に指定する情報は、新しいバージョン番号のみです。処理を実行すると、パッケージ構成とダイアグラムはコピーし、要素についてはコピーしません。つまり、ダイアグラム内に配置されている要素は、以前の(複製元の)要素のままです。ダイアグラムやパッケージのバージョン番号は指定した内容に設定されます。

ダイアグラム内に配置されている要素は、必要に応じて新しいバージョンとしての要素に複製することができます。これにより、既存のバージョンと新しいバージョンの間である程度の整合性を取りながら設計を進めることができます。

新しいバージョンのダイアグラムでは、自動的に過去のバージョンの要素が配置され、必要に応じてパッケージ構成は自動的に作成されます。これにより、以前のバージョンと新しいバージョンとを構造上は区別して作業を進めることができます。

この機能は、モデルブラウザ内のモデルルートあるいはパッケージに対して実行できます。

利用手順:

リボン	モデル > パッケージ > 操作 > 新規バージョンとして構造を複製
コンテキストメニュー	モデルブラウザで対象のパッケージを右クリック \| 新規バージョンとして構造を複製

新規バージョンとして構造を複製

#	操作方法
1	名前とバージョンの指定ダイアログが表示されます。名前は、対象のパッケージと同じ名前が設定されています。必要に応じて名前を変更して下さい。また、バージョンの欄には、既存のバージョンとは異なる値を設定して下さい。 OKボタンを押すと、構造の作成先の指定ダイアログが開きます。
2	新規バージョンを作成する先となるパッケージを指定します。
3	OKボタンを押すと、指定した位置に内容を複製します。

例

次のようなパッケージ構造があるとします。

パッケージを右クリックし、「新規バージョンとして構造を複製」を実行します。

指定した位置に同じパッケージ構成が作成されます。

注意:

対象のパッケージ内のパッケージのバージョンは、指定された値で更新されます。
対象のパッケージ内のダイアグラムのバージョンは、指定された値で更新されます。
プロジェクトのブラウザ内の要素は複製されず、ダイアグラムには元の要素がそのまま配置されます。バージョンの値も変わりません。
対象のダイアグラム内に配置されている要素は複製されません。またバージョン番号も変わりません。
ノート・テキスト・サブジェクト要素など、モデルブラウザに表示されない要素は常に複製されます。
オブジェクトおよびシーケンス図のライフラインは常に複製され、バージョン番号も更新されます。元の要素とは追跡の関係が追加されます。
複製先を指定するダイアログでは、既存のパッケージを選択するほかに、新しいパッケージを作成して複製することもできます。