TOGAFの中心になるのは、TOGAF Architecture Development Method (ADM) と呼ばれる、信頼性が高く実践的な手法です。ビジネス要求の定義や、その要求を満たすようなアーキテクチャの構築のための手法です。TOGAFの要素と組織で利用可能なアーキテクチャ資産に適用できます。
ポイント
ADMのポイントになる点として、以下の点が挙げられます。
- ADMはプロセス全体で、再帰的な構造になっています。それぞれのプロセス内で、また全体のプロセスとしても再帰的な構造です。ADMのそれぞれのイテレーションにおいて、内容を検討し判断を進めていきます。
- 企業について検討する領域が定義されています。
- 詳細化のレベルについても定義されています。
- 組織のEnterprise Continuumに含まれるアーキテクチャ資産を活用できます。対象となる資産については、以下のようなものがあります。
- 企業内で、以前のADMサイクルで作成された資産
- 対象の業界内で利用可能な資産 (フレームワーク・システムモデルや垂直工業モデルなど)
- ADMは複数の地域・拠点で事業を展開し、事業領域も複数にわたるような企業で利用されることを想定した手法です。必要に応じて、特定の要求を満たすように調整して利用できます。
- 特定の組織に固有の別のフレームワークと組み合わせて利用する
- ザックマンフレームワークと組み合わせて利用する
参照: