OracleにOBDC経由で接続

Enterprise ArchitectのクライアントがODBC接続を利用してOracleのリポジトリを開くためには、クライアントマシンにはOracleクライアント(ODBCドライバも含む)がインストールされていて、Enterprise Architectが利用するのと同じアーキテクチャ(32ビットまたは64ビット)のODBC DSNが定義されている必要があります。

例えば、64ビット版のEnterprise Architectを利用している場合には、クライアントマシンには64ビット用のODBCドライバと64ビット用のODBC DSNが必要ですが、32ビット版のEnterprise Architectを利用している場合には、32ビット用のODBCドライバとDSNが必要です。

前提条件:

Oracleサーバがインストールされ、動作すること
Enterprise Architectのプロジェクト情報を保持するテーブル群が作成されていること
利用するユーザーがSELECT, INSERT, UPDATE, DELETE, EXECUTEのアクセス権を持つこと
Oracle Clientがインストールされていること (OLE DBドライバがインストールされていること)

利用手順:

リボン	: プロジェクトを開く :　ODBC接続ウィザードを実行
キーボード	Ctrl + O : ODBC接続ウィザードを実行
その他	スタートページにある「ODBCで接続」を選択

ODBCドライバのインストール

ODBCドライバは、各クライアントマシンに1回だけインストールする必要があります。すでに適切なODBCドライバがインストールされている場合はこの作業は不要です。

説明

利用するEnterprise Architectのアーキテクチャ(32ビット・64ビット)に対応したOracleクライアントを、OracleのWebサイトからダウンロードしてください。

なお、Oracleクライアントのインストールおよび正しく動作するまでの設定は容易ではありません。設定した経験を持つ人の助けが必要な場合もあります。なお、スパークスシステムズジャパンの標準サポートでは、Oracleを含めODBCドライバなどの設定には対応しておりません。

Oracleクライアントのインストーラを実行し、Oracle ODBCドライバを含めてインストールを行います。Enterprise Architectからこのドライバを使用するために必要な設定を行います。

ODBC DSNの作成

クライアントが接続しようとするMySQLのリポジトリごとに、個別のODBC DSNを作成する必要があります。

ODBC DSNとは、データベースの詳細(サーバ名・データベース名・ポート・ユーザ認証情報)をレジストリに保存し、一意の名前を付けたものです。Enterprise Architectのようなアプリケーションがデータベースに簡単に接続できるようにするためのものです。

手順:

#	説明
1	Windowsには、ODBC管理ツールに32ビット用と64ビット用の2種類のバージョンがあります。 Enterprise Architectのアプリケーションのアーキテクチャに対応した「ODBCデータソースアドミニストレーター」を起動する必要があります。起動する方法の1つとして、Enterprise Architectの「プロジェクト」リボンの右端にある「ODBCデータソース」ボタンを利用できます。 WindowsのODBCデータソースアドミニストレーターのウィンドウが表示されます。
2	追加ボタンを押します。データソースの新規作成ダイアログが表示されます。
3	一覧から、適切なOracleのODBCドライバを選択します。
4	完了ボタンを押します。 'Oracle ODBC Driver Configuration' ダイアログが表示されます。
5	以下の情報を入力してください。 Data Source Name: (DSN) 一意の名前を設定します。 Description: 必要に応じて説明を入力します。 TNS Service Name: 利用するデータベースのOracleのサービス名(TNSNAMES.ORAに定義されている内容)を入力します。 User ID: データベースに接続するためのユーザー名を入力します。
6	テスト接続ボタンを押します。パスワードが要求されるので、接続するためのパスワードを入力してください。
7	テストに成功した場合は、OKボタンを押し設定内容を保存してください。テストが失敗した場合は、入力内容に誤りが無いか確認してください。

DBMSリポジトリに接続する

ODBCドライバをインストールし、ODBC DSNを設定したら、Enterprise ArchitectからDBMSリポジトリに接続します。

#	説明
1	スタートページにある「ODBCで接続」を選択し、Windowsのデータリンクプロパティのダイアログを開きます。
2	一覧から 'Microsoft OLE DB Provider for ODBC Drivers' を選択し、「次へ」のボタンを押します。
3	「データソース名を使用する」のドロップダウンリストから、先ほど定義したDSNを選択します。「接続のテスト」ボタンを押し、接続が成功することを確認してください。
4	テストに成功した場合は、OKボタンを押すと、他に問題が無ければEnterprise Architectのプロジェクトを開くことができます。テストが失敗した場合は、入力内容に誤りが無いか確認してください。

注意:

この機能はコーポレート版以上で利用できます。
多くの環境では、ODBCドライバを利用する場合よりもOracle OLE DBドライバを利用する方が性能面で優れています。

参照: