データベース設計における基本的な要素はテーブル要素になります。このテーブル要素以外にも、データベース設計に役立ついくつかの種類の要素があります。
 
具体的には、次のような要素です。
- ビュー -  データベースのサブセットを定義します。いくつかのテーブルの内容を結合した仮想的なテーブルを定義できます。ビューに含まれる内容は実際のデータを複製したものではありません。
 - プロシージャ - 1つないしは複数のSQLで構成された、特定の処理を実行するための定義です。データの内容の検証や、データベースサーバ間での処理などに利用します。
 - ファンクション - パラメータを受け取り何らかのアクションをするような、データベースサーバの機能を拡張するための仕組みです。
 - シーケンス - 一意の値を生成するために、いくつかのDBMSが提供している機能です。シーケンスは、一意な値が返されることが保証されます。
 
 
Enterprise Architectにはデータベースモデリングを支援するさまざまな機能があります。Enterprise Architectでは、データベースモデリングを実現するために、UMLを独自に拡張したプロファイルを定義し、データベースモデリングの内容をUML(の拡張)で表現しています。
 
この内容には以下のようなものがあります。
- クラス図を拡張した、データベースモデリング図
 - クラス要素にステレオタイプ <<table>> を付加し、テーブルを表現
 - クラス要素にステレオタイプ <<view>> を付加し、ビューを表現
 - クラス要素にステレオタイプ <<procedure>> を付加し、プロシージャを表現
 - クラス要素にステレオタイプ <<function>> を付加し、ファンクションを表現
 - クラス要素にステレオタイプ <<dbsequence>> を付加し、シーケンスを表現
 
 
これらの要素は、Enterprise Architectのデータベースモデリング図のツールボックスから作成できます。
 
 
参照: