XMLの検証

<< 目次を表示 >>

ページ位置:  その他の記法・モデリング > SOAとXML > XSLTエディタとデバッガ >

XMLの検証

Enterprise Architectには、XMLドキュメントをXMLスキーマやDTD(Data Type Definitions)と比較し、内容を検証(評価)する機能も搭載されています。この機能はXMLエディタのコンテキストメニューから呼び出すことができます。XMLドキュメントには、その検証のルールとなるXSDやDTDについての情報を含むことが少なからずあります。この情報を利用せず、ローカルマシンや外部のURLに存在する、指定したルールに対して検証を実施することもできます。このページでは、その方法について説明します。

 

 

利用手順:

モデルブラウザで対象のパッケージを選択後、以下の方法を実行します。

コンテキストメニュー

XMLドキュメントを表示しているエディタを右クリックし、「XMLの検証」を選択

 

 

XMLドキュメントの検証

#

操作方法

1

評価対象のXMLドキュメントを開きます。

2

エディタを右クリックし、「XMLの検証」を選択します。

3

検証の対象を選択します。

  • XMLスキーマ(既定値)
  • 文書型定義 (DTD)

4

次に、その検証データが存在する位置を指定します。「ドキュメント内」を選択した場合には、そのドキュメントで明示されているルールを利用します。あるいは、外部のファイルを指定することもできます。URLの指定の例は次の通りです。

  • http://mydomain/myschema.xsd
  • c:\mydomain\myschema.xsd

5

OKボタンを押します。出力サブウィンドウ内に「XMLの検証」タブが表示され、検証結果が表示されます。

 

 

XMLドキュメントの評価の例

図1: 誤った属性"nyss"を持つXMLドキュメント

 

上の例では、ドキュメント内の属性として誤った属性"nyss"が定義されています。下のスキーマの内容からわかるように、"exchange"の有効な値は "nyse", "nasdaq" あるいは "ftsi" となります。

 

 

図 2: XMLスキーマの定義

 

上の画像は、検証に利用するXMLスキーマの内容の一部です。'portfolio'要素には1つ以上の'stock'要素があり、それぞれのstock要素では'exchange'属性が必須です。

 

 

図3: XMLの検証ダイアログ

 

 

検証する対象のXMLドキュメントをEnterprise Architectのタブとして開いたら、そのエディタの背景で右クリックして「XMLの検証」を選択して下さい。上の図のようなダイアログが表示されますので、外部のXMLスキーマを指定します。OKボタンを押すと検証を実行します。

 

検証した結果は、出力サブウィンドウ内の「XMLの検証」タブに表示されます。今回の例では、属性の値が誤っている内容が表示されます。