属性・操作と区画の表示内容を設定

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属性・操作と区画の表示内容を設定

Enterprise Architectでは、クラスやダイアグラムごとに、属性や操作を表示するかどうかの表示設定ができます。例えば、全てのprotectedの属性を隠したり、あるいはprivateな操作を隠したり、すべての属性と操作の組み合わせを設定することができます。その設定した表示内容は、現在のダイアグラムのみで有効になります。よって、あるクラスが別のダイアグラムでは全ての情報が表示され、別のダイアグラムでは表示されない、ということもできます。

 

また、汎化の関係で継承した操作や属性の表示を制御したり、要求や制約などの区画の表示の制御も可能です。継承した操作や属性は、対象の要素自身で定義されている操作や属性とは分けられて表示されます。

 

 

利用手順:

コンテキストメニュー

ダイアグラム上で要素を右クリック | 区画の表示設定

キーボード

Ctrl+Shift+Y

 

 

区画の表示設定ダイアログ

項目

説明

属性の可視性

属性のそれぞれの可視性について、表示するかどうかを指定します。

操作の可視性

操作のそれぞれの可視性について、表示するかどうかを指定します。

個別指定

このボタンを押すと、属性・操作のそれぞれについて、表示するかどうかを1つ1つ指定することができます。このボタンを押すと、「ダイアグラム内で非表示にする属性・操作」ダイアログが開きます。「属性・操作の種類」の欄は、このボタンを押した側が選択されます。

 

ダイアログの右上には、「表示」「非表示」を選択できるドロップダウンリストがあります。指定した属性や操作のみを表示するか、それとも非表示にする属性や操作を指定するのかを切り替えることができます。

 

このドロップダウンリストでどちらを選択しても、最終的には表示するように指定した属性や操作が表示されます。基本的には表示し、一部のみを非表示にするのか、あるいは基本的には非表示にし、一部のみ表示するのか、で効率よく作業ができるように切り替えてください。

 

また、以下の機能が利用できます。

  • 可視性のドロップダウンリストで、対象を絞り込むことができます。
  • 「全て」ボタンを押すと、全ての項目が選択状態になります。
  • 「なし」ボタンを押すと、全ての項目の選択が解除されます。

属性・操作の名前の表示

区画として属性や操作を表示する場合に、名前など表示する内容が長い場合の動作を指定できます。

  • 「常にすべて表示」

それぞれの属性や操作を、1つにつき1行で全て表示します。要素の幅は、最長の属性か操作によって決まります。

  • 「折り返す」

要素の幅を基準とし、長い属性や操作の場合には、折り返します。ただし、英単語の途中では折り返しはできません。

  • 「省略する」

要素の幅を基準とし、長い属性や操作の場合には、「...」の表記で要素の幅に収まるように表示します。

実行状態

オブジェクトの実行状態を表示するかどうかを指定します。

非表示にするステレオタイプ

指定したステレオタイプの属性や操作を非表示にします。設定した内容と完全に一致するステレオタイプを持つ属性や操作が対象です。大文字小文字を区別します。

複数のステレオタイプを設定する場合には、カンマ区切りで指定してください。

区画の表示

チェックを入れた区画を要素に表示します。汎化の関係で結ばれた要素が持つ要求などの情報を、「継承した~」のチェックボックスで表示させることもできます。なお、ノートの区画には見出しは表示されません。

このページ下部の「注意」の内容もご覧ください。

(参考:要素に独自の区画を表示子ダイアグラム

要素のノート

「区画の表示」で「ノート」にチェックを入れている場合に設定できます。表示するノートの内容の最大の長さを指定できます。

また、ノートをシンプルなテキストとして表示するか、書式を含めて表示するかを指定できます。

(参考:リッチテキストノートのツールバー

OK

このボタンを押すと、ダイアログを閉じます。

設定した内容で、ダイアグラム内の表示が更新されます。

 

 

注意:

  • ユースケースなど、既定の外見では属性・操作・要求などの区画を表示しない要素の場合には、右クリックして 「書式設定 | 四角形で表示」 を選択すると表示されます。
  • ノートの区画に表示される内容は、斜体(イタリック)で表示することもできます。ユーザーオプションの「ノート要素の文字を斜体にする」から設定できます。ただし、斜体に対応していないフォントでは斜体で表示できません。
  • リソースの内容は、担当者の割り当ての情報が表示されます。完了したタスクも表示されます。
  • ディスカッションおよびレビューの内容は、各項目の最初の2行のみが表示されます。完了した項目は表示されません。
  • SysMLの独自の区画の一部については、ダイアグラムのプロパティで区画を表示する設定にした上で、さらに要素ごとに表示するかどうかを指定する必要があります。独自の区画は「区画の表示」の一覧の選択肢に追加されます。
  • タグの区画は、タグ付き値の値が表示されます。値が空のタグは表示されません。
  • タグ名を完全名で表示のチェックボックスにチェックを入れた場合には、タグ付き値がどのプロファイルで追加されたか、という情報とともに表示されます。これにより、異なるプロファイルで同じ名前のタグ付き値を定義している場合に、区別することができます。
  • タグ付き値の区画では、以下のように表示されます。

<Profile>::<Stereotype>::<Tagged Value name>=<Value>

例えば、BPMN::Activity::Activity Type = Task のようになります。

  • クラス要素(および類似する要素)内に、他のクラス要素やプロパティ要素などを配置すると、子要素・付属要素のための区画が表示され、その内部で配置・移動できるようになります。この機能は、プロジェクトのオプションの「子要素を区画内に表示」のチェックを外すことで動作を変えることができます。
  • 上記のように表示された区画から要素を外に出す場合には、要素をドラッグ中にSHIFTキーを押してください。なお、ポートやプロパティ要素は外に出すことはできません。
  • ポート要素など一部の要素は、要素の境界のみに配置できます。上記のような子要素・付属要素のための区画の境界線に配置したい場合には、親要素を右クリックし「振る舞い | ポートを区画の境界に配置」を選択してください。

 

 

参照: