メモリプロファイル

<< 目次を表示 >>

ページ位置:  プログラムの動作解析 > プロファイラ >

メモリプロファイル

 

 

 

 

利用目的

メモリプロファイルはメモリの消費に関連し、プログラムがどのように動作しているかを把握するために利用します。この機能を利用することで、対象のプログラムがメモリを利用する頻度を把握することができます。また、必要に応じて実際のメモリ消費量を確認することもできます。よく設計された処理は、メモリを要求する回数は必要最低限であり、また使用量も適切な量になるはずです。非常に多くのメモリの確保処理があるような場合は、多くの場合には設計の改善の余地があります。こうした状況でこの機能は役に立ちます。

 

 

操作

メモリプロファイルの機能はEnterprise Architectから起動されたプログラムのみが対象です。動作中のプログラムへのアタッチでこの機能を利用することはできません。プログラムの動作が開始されると、メモリの確保処理をフックしてメモリの確保に関する情報をEnterprise Architectに転送するようになります。転送し取得したデータは随時確認できます。また、必要に応じてデータの取得処理を停止・再開することもできます。必要であれば、取得処理を停止し取得した情報を削除することもできます。

 

 

結果

動作の取得結果は実行中にいつでも確認できます。ただし、レポートの出力ボタンは、取得処理の実行中に押すことはできません。必要に応じた期間、データを収集し、その後停止してレポートの出力を行い、結果を確認します。

 

結果はレポートビューとして表示されます。レポートは2つのタブがあり、コールグラフと関数の概要が表示されます。コールグラフには、それぞれのコールスタックについてのメモリの割り当て回数と使用量が表示されます。

 

 

動作条件

最適で正確な結果を得るためには、対象のプログラムはデバッグ版として、最適化せずデバッグ情報を含む形であることが必要です。Frame Pointer Omission (FPO) の最適化を行っている場合、結果が正しくない場合があります。