基本レイアウトのルールの設定

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基本レイアウトのルールの設定

Enterprise Architectでは、ダイアグラムのレイアウトを自動的に設定する機能が提供されています。ダイアグラムのレイアウトの機能のうち、基本レイアウトについては、ダイアグラムごとにルールをカスタマイズすることができます。

 

 

利用手順:  

リボン

モデル > ダイアグラム > 操作 > プロパティ > ダイアグラム グループ : 自動レイアウトの設定ボタン

コンテキストメニュー

ダイアグラム上でダブルクリック > ダイアグラムのプロパティダイアログ > ダイアグラム グループ : 自動レイアウトの設定ボタン

その他

設定の変更:

  • ダイアグラムの背景でダブルクリック | ダイアグラム グループ: 自動レイアウトの設定ボタン

 

 

基本レイアウトのルールの設定項目

項目

説明

循環解決の設定

これらの設定では、レイアウト中に利用される、循環排除(いくつかの関連によって循環ができている場合の解決)の方法を決定します。

  • Greedy - Greedy(貪欲)循環排除アルゴリズムを利用します。
  • 深さ優先探索 - 深さ優先探索循環除去アルゴリズムを利用します。 これは、並列シーケンスや分岐を確立する前に、可能な限り長い線形シーケンスを確立します。このアルゴリズムは、大規模かつ複雑な図ではあまり効果的ではありませんが、Greedyアルゴリズムよりも自然なレイアウトを生成できます。

交差減少の設定

これらの設定は、接続ができるかぎり交差しないように要素の配置位置を調整するための探索の回数・方法を指定します。

  • 反復 - 交差減少の反復回数を数値で指定します。
  • 積極的 - この設定では、交差減少処理を積極的に(処理時間を増加させて)行うかどうかを指定します。チェックを入れた場合には、積極的交差減少アルゴリズムが利用されます。

階層化の設定

これらの設定は、レイアウト中に利用される階層化(縦方向の要素の配置)の方法を決定します。    

  • 最長路吸収 - 最長路吸収(Longest Path Sink)アルゴリズムを利用します。 最終的なターゲットとなる要素(接続を持たない要素)をダイアグラムの最上位に配置し、そこから下に向かって、最長経路のノード数だけ接続の経路を構築します。
  • 最長路源泉 - 最長路源泉(Longest Path Source)アルゴリズムを利用します。最終的なターゲットとなる要素(接続を持たない要素)をダイアグラムの一番下の層に配置し、そこから接続の経路が最長パスのノードの数だけ構築します。
  • 最適リンク長  - 最適リンク長アルゴリズムを利用します。最終的なターゲットとなる要素の関係の合計を最小化する層数に要素を整理します。

レイアウトの設定

ダイアグラム内に配置される要素の間隔を指定します。

 

  • 層の間隔 - 層(縦方向)の間隔を指定します。
  • 列の間隔 - 列(横方向)の間隔を指定します。

初期設定

これらの設定は、レイアウト時に利用されるインデックスと列の初期化の種類を決定します。    

 

  • 単純 - 単純なインデックスの初期化アルゴリズムを利用します。 これは、掃引でノードに遭遇したときにインデックス番号を割り当て、接続の頂点を上位要素の右側に配置する傾向があります。したがって、少数の要素間の長い関係は、いくつかの要素間の短い関係よりも右側になります。
  • 深さ優先探索(外向)  - インデックスの初期化に外向の深さ優先探索アルゴリズムを利用します。 これは、基準要素から外側に向かって深さ優先で探索し、ノードにインデックス番号を割り当てます。したがって、長い関係を短いの左側に配置し、主要な基準要素を図のフローの最初に配置します。
  • 深さ優先探索(内向) - インデックスの初期化に内向の深さ優先探索アルゴリズムを利用します。 ノードに遭遇するとインデックス番号を割り当てるが、最終的なターゲットとなる要素(接続を持たない要素)から内側に向かって割り当てます。したがって、長い関係を短いの左側に配置し、最終的なターゲットとなる要素を図のフローの末尾に配置します。

向き

要素をレイアウトする向きを指定します。指定した方向を「上」として要素を配置します。

プロジェクトの既定に設定

このチェックボックスにチェックを入れると、プロジェクト内のすべてのダイアグラムに適用されます。

別のダイアグラムの設定画面でこのチェックボックスにチェックを入れると、そのときの設定がすべてのダイアグラムの設定に上書きされますので注意してください。

OK

このボタンを押すと、設定内容を保存しダイアログを閉じます。

 

 

ダイアグラムのレイアウト設定の変更

ダイアグラム内の要素を適切に配置するために、ダイアグラムの自動レイアウト設定ダイアログを利用することができます。既定値では、多くのダイアグラムに対して適切にレイアウトするようにパラメータが設定されていますが、必要に応じてダイアグラムごとに特有のレイアウトにすることもできます。

 

 

手順:

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操作方法

1

対象のダイアグラムの背景でダブルクリックし、ダイアグラムのプロパティダイアログを表示させます。

2

ダイアグラムタブの自動レイアウトの設定ボタンを押します。

ダイアグラムの自動レイアウト設定ダイアログが表示されます。        

3

設定内容を適切に設定し、OKボタンを押してください。次回レイアウト時に反映されます。

 

このダイアログでは、レイアウトの結果を定義するための設定を変更することができます。なお、個々のアルゴリズムの説明はサポートの対象外となります。

 

 

例:

次の例は、以下のオプションで自動的にレイアウトした場合の例です。:

 

 

 

注意:

  • この基本レイアウトの機能は、クラス図で利用することを想定しています。タイミング図および相互作用概要図では利用できません。
  • 自動レイアウト機能を実行し、その結果を保存せずに元に戻したい場合には、ダイアグラムの変更内容を保存せずに、「元に戻す」(Ctrl+Z)を実行してください。

 

 

参照: