階層管理ファイルの出力

階層管理ファイルは、入れ子状態でバージョン管理されているパッケージの構造を、そのまま別のプロジェクトで活用する場合に役に立つファイルです。

「階層管理ファイル」は、次のような場合に便利です。

Enterprise Architectのバージョン管理機能を利用して多くのパッケージを管理する場合、パッケージと同じ数のXMIファイルが作成され、バージョン管理ツールで管理されます。このような状況で、あるパッケージのパッケージ構成をそのまま別のプロジェクトに移管することは非常に手間がかかります。

このような場合に階層管理ファイルの機能を利用すると、一括して移動することができます。また、移動した後のパッケージ内の情報の一貫性を適切に保ち、展開することができます。

階層管理ファイルを出力するためには、対象のパッケージがすでにバージョン管理されていることが必要です。階層管理ファイル自身はバージョン管理ツールの作業ディレクトリ内に配置され、階層管理ファイルの出力対象となったパッケージと同じバージョン管理設定のもとで利用可能になります。

利用手順:

コンテキストメニュー

対象のパッケージを右クリック | パッケージの管理 | 階層管理ファイルの出力

手順:

#	操作方法
1	バージョン管理されていて、対象となるパッケージをモデルブラウザで右クリックします。
2	「パッケージの管理 \| 階層管理ファイルの出力」を選択します。階層管理ファイルの出力ダイアログが表示されます。
3	「ファイル名」の欄に、希望するファイル名を入力します。[選択]ボタンを押して選択することも可能です。拡張子はEABです。なお、階層管理ファイルの既定のファイル名として、パッケージ名が設定されています。ファイル名は自由に変更することができますが、バージョン管理の設定の作業ディレクトリ以外の場所には配置することはできません。
4	OKボタンを押します。対象のパッケージの情報を保持する階層管理ファイルが作成されます。その後、バージョン管理ツールに自動的に追加されます。追加する対象は、対象のパッケージと同じバージョン管理ツール(のリポジトリ)になります。

注意:

階層管理ファイルを出力する位置は、バージョン管理ツール側がサブフォルダに対応している場合には、サブフォルダを指定することも可能です。
この階層管理ファイルは、すでにバージョン管理されているパッケージのみが対象です。
階層管理ファイルの出力により、子パッケージもすべてバージョン管理されますが、その際のXMIファイル名は名前が重複しないよう、EAが一意の名前を付けるようになっています。子パッケージの名前がそのままXMIファイルにはなりません。プランチファイル読み込みの際は、子パッケージのXMIファイル名は意識せずに、パッケージ構成を読み込むことが可能です。

参照:

#	操作方法
1	バージョン管理されていて、対象となるパッケージをモデルブラウザで右クリックします。
2	「パッケージの管理 \| 階層管理ファイルの出力」を選択します。階層管理ファイルの出力ダイアログが表示されます。
3	「ファイル名」の欄に、希望するファイル名を入力します。[選択]ボタンを押して選択することも可能です。拡張子はEABです。なお、階層管理ファイルの既定のファイル名として、パッケージ名が設定されています。ファイル名は自由に変更することができますが、バージョン管理の設定の作業ディレクトリ以外の場所には配置することはできません。
4	OKボタンを押します。対象のパッケージの情報を保持する階層管理ファイルが作成されます。その後、バージョン管理ツールに自動的に追加されます。追加する対象は、対象のパッケージと同じバージョン管理ツール(のリポジトリ)になります。