外部実行の状態マシン要素

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外部実行の状態マシン要素

外部実行の状態マシン要素は、状態マシン間でやりとりをするようなソースコード生成のための鍵となる要素です。この要素を利用して、ソースコード生成およびシミュレーションの対象となる要素を指定できます。この要素が持つパートプロパティ要素は、それぞれのクラスのインスタンスを示します。この外部実行の状態マシン要素は複数作成できますので、さまざまな条件で状態マシンを実行し、動作を比較検証できます。

 

 

外部実行の状態マシン要素の構成要素を指定する

それぞれの外部実行の状態マシン要素には、1つ以上の状態マシンを結びつけます。状態マシンを結びつけるには、状態マシンを持つクラス要素のプロパティオブジェクトを外部実行の状態マシン要素に配置します。異なるクラス要素のインスタンスを同時に配置し、シミュレーションの対象とすることができます。

 

項目

説明

モデルブラウザからクラス要素を外部実行の状態マシン要素 <<Executable Statemachine>>の成果物要素)にドロップする

シミュレーション対象の要素を指定する簡単な方法は状態マシンを持つクラス要素をモデルブラウザで選択し、ダイアグラム内の外部実行の状態マシン要素にドロップする方法です。要素の配置ダイアログで、プロパティ要素として配置するように指定して下さい。

注意:

ドロップ時に要素の配置ダイアログが表示されない場合には、Ctrlキーを押しながらドロップして下さい。

ドロップした要素間を接続する

外部実行の状態マシンでは、1つの定義(クラス要素)から複数のインスタンスを作成して実行対象とすることができます。また、複数の定義からそれぞれインスタンスを作成することもできます。

1つの定義から複数のインスタンスを作成したい場合には、モデルブラウザから対象のクラスをドロップしてプロパティ要素を作成する操作を複数回繰り返して下さい。

 

 

プロパティ要素の初期値を指定する

外部実行の状態マシン要素を利用してシミュレーションを実行する場合、それぞれの状態マシンはクラス要素のインスタンスの振る舞いとなります。それぞれのインスタンス(プロパティ要素)について、クラス要素で定義されている属性の初期値を指定することができます。例えば、プレーヤークラスがあり、年齢・身長・体重などの属性を持つ場合、シミュレーションの実行時におけるそれぞれの属性の初期値を指定することができます。この機能により、異なる初期値を指定してシミュレーションの動作の違いを確認することもできます。

 

項目

説明

プロパティの値を設定するダイアログを表示する

値を指定するためのダイアログを開くためには、対象のプロパティ要素を右クリックし、「属性・操作と付属要素 | プロパティの値の設定」 を実行します。

ショートカットキーは Ctrl+Shift+R です。

値を割り当てる

属性と操作ダイアログの「プロパティの値の設定」タブには、クラス要素で定義されている属性が一覧で表示されています。「値」の欄に初期値を指定して下さい。入力後、「オペレータ」の欄には自動的に「=」が入力されます。

 

 

プロパティ間の関係を定義する

プロパティの定義に加えて、作成したプロパティ間の関係を定義することができます。これにより、クラス要素で定義された関係が、具体的にどのインスタンス間の関係であるかを指定できます。

 

項目

説明

接続の作成

プロパティ要素間の関係を定義するには、「コネクタ」の接続を利用します。この接続は、「コンポジット構造」のグループのツールボックスに含まれます。

 

 

簡単な方法として、プロパティ要素間をクイックリンク機能を利用して結びつけて下さい。選択肢に「コネクタ」がありますので、簡単にコネクタで結びつけることができます。

クラス要素での定義内容との結びつけ

プロパティ間をコネクタで結びつけた後には、そのコネクタとクラス要素における定義との関係を指定します。コネクタを選択した状態でCtrl+Lキーを押すと、「関連の選択」ダイアログが表示されます。

(結びつける対象の関連がない場合には表示されません。)

このダイアログで、クラス要素間の定義とコネクタとの関係を指定することができます。指定内容はソースコード生成時に反映されます。

 

 

参照: