はじめに

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はじめに

Decision Model and Notation(DMN)は、Object Management Group(OMG)が発行・管理する規格です。

 

DMNの目的は、意思決定をモデル化するために必要な構成要素を提供することで、組織の意思決定をビジネスアナリストが定義した内容をダイアグラムとして表現し、場合によってはその内容を動作させて内容の理解や妥当性の確認を行うことです。また、組織間での意思決定モデルの共有と交換を促進することも目的としています。

 

このページでは、このヘルプで説明される、DMNに関連する機能の概要を紹介します。

 

 

パースペクティブの選択

Enterprise Architectでは多数の記法が利用できます。利用する記法を絞り込むために、パースペクティブの機能があります。これにより、特定の表記方法のみに集中し、他の記法のダイアグラムや要素などを誤って使用することなく必要な要素や接続を利用できます。DMNを利用するには、まず以下のパースペクティブを選択する必要があります。

 

 

パースペクティブを設定すると、DMNのダイアグラムとそのツールボックスがデフォルトで使用できるようになります。

 

 

サンプル

サンプルダイアグラムでは、DMNで定義された要素や接続の一部が含まれます。DMNのダイアグラムでは、デシジョンテーブル・ビジネス知識モデル・入力データなどの要素を配置します。Enterprise Architectでは、デシジョンモデルのシミュレーションにおいて、異なるデータセットを指定して結果の変化を確認できます。まずは意思決定要求図を作成することから始めます。

 

 

DMNによるモデリング

このトピックでは、デシジョンモデルを作成するために必要な内容を紹介します。ここでは、デシジョンテーブルがどのように関連しているか、またそれぞれのデシジョンテーブルが他のデシジョンテーブルを含むどのような入力を持つ可能性があるかを記述した意思決定要求図を作成する内容が含まれます。

 

 

ソースコードの生成とテスト

このトピックでは、DMNモデルに基づいて生成されるソースコードの構造や対象となる要素や接続などについて説明します。ソースコード生成機能の意図と動作を理解することで、モデルの作成者は、意味がある、かつソースコード生成が可能なデシジョンモデルを作成できます。

 

 

BPSimと連携したシミュレーション

Enterprise Architectでは、デシジョンモデルをシミュレーション実行することで、意思決定の結果を可視化できます。この基本的な機能に加えて、BPMN図のシミュレーションのための強力なシミュレーションエンジンであるBPSimとデシジョンモデルを統合することができます。このトピックでは、DMNとBPSimを連携させる方法を紹介します。

 

 

UMLのクラス要素との連携

このトピックでは、DMNモデルをUMLのクラス要素と連携させる方法を説明します。DMNモジュールをUMLクラス要素に統合することで、そのクラス要素から生成されるコードにDMNモジュールから生成される内容を含めることができます。

 

 

DMN XMLの読み込み

このトピックでは、別のEnterprise Architectプロジェクトや他のDMN対応ツールからDMN XMLファイルを読み込む方法を説明します。DMNはオープンな標準仕様ですので、異なるツール間でモデルを共有できるような仕組みも提供しています。