意思決定要求図の構成要素

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意思決定要求図の構成要素

DRG(意思決定要求グラフ)およびDRD(意思決定要求図)でモデル化される要素は、デシジョン、ビジネス知識モデル、入力データ、知識ソース、およびデシジョンサービスです。これらの要素間の依存関係は、情報・知識・権限の3種類の要求を表しています。

 

 

意思決定要求図のコンポーネント

次の表は、DRDのすべてのコンポーネントの表記法をまとめたものです。

 

要素

説明

デシジョン

デシジョン要素は、「式表現」(Literal Expression)・「デシジョンテーブル」(Decision Table)・「呼び出し」(Invocation)・「変数と式」(Boxed Context)で表される意思決定ロジックを使用して、多数の入力(入力データまたはデシジョン)から出力を決定する行為を示します。

(参考:DMN表現エディタ)

ビジネス知識モデル(BKM)

ビジネス知識モデルは、0個以上のパラメータを含む関数によって表される、再利用可能な意思決定ロジックのモジュールを示します。

(参考:シミュレーションの入力パラメータ)

 

デシジョンサービス (詳細表示)

デシジョンサービスは、再利用可能な複数のデシジョンを一つにまとめることができます。再利用可能なデシジョンには、別のデシジョンやビジネス知識モデルによって内部から呼びだされるもの、もしくは、BPMNプロセスによって外部から呼び出されるものなどがあります。

 

ダイアグラムを使用して、詳細表示のデシジョンサービスを一つ記述してみることをお勧めします。

デシジョンサービス (詳細非表示)

デシジョンサービス要素が呼び出し可能な要素として機能し、呼び出しロジックで他の要素への知識要求に関連付けられる場合、デシジョンサービスの詳細を非表示にして、全体的なデシジョン階層に焦点を当てることができます。

入力データ

入力データは、1つ以上のデシジョンへの入力として使用される情報を示します。

アイテム定義

アイテム定義は、デシジョンモデルで使用されるデータアイテムのデータ型と構造を定義するためのものです。これは主に、入力データ要素に参照され、入力されるであろうデータの型や構造の基礎となります。また、出力データの構造を設定するために参照することもできます。

 

アイテム定義は、データセットを含みます。データセットの値は、さまざまなシミュレーションを実行するときに役立ちます。

知識ソース

知識ソース要素は、ビジネス知識モデルまたはデシジョンの源泉を示します。

情報要求

情報要求は、あるデシジョンへの入力として使用される入力データまたはデシジョンの出力を示します。

知識要求

知識要求は、ビジネス知識モデルまたはデシジョンサービスの呼び出しを示します。

権限要求

権限要求は、あるDRG要素から別のDRG要素への依存性を示します。依存されたDRG要素はガイダンスまたは知識のソースとして機能します。