プロジェクトの比較機能は、ソースとターゲットのプロジェクトの各システムテーブルの行数の比較を提供することで、プロジェクトへの変更点の概要を示します。Enterprise Architectのプロジェクトに含まれる情報はいくつかのテーブルに分散し格納しています。これらのテーブルのテーブルの行数を比較することで、2つのプロジェクトの違いを知るための情報を得ることができます。テーブルは(いくつかの例外を除いて)以下の例で示されるように、含まれる内容と関係する名前を持っています。
- t_attribute - 要素の属性の情報を保持
- t_diagram - ダイアグラムの情報を保持
- t_object - 要素の情報を保持
- t_package - パッケージの情報を保持
以下のような場合などに、プロジェクトが同一かどうかの判断をしたい場合にプロジェクトのデータ数の比較の機能が役に立ちます。
- データベースがクラッシュした後
- バックアップから戻した後
- XMIファイルを読み込んだ後
- モデルを転送した後
- モデル要素を削除した後
この機能は、2つのプロジェクトのデータの個数を比較し、同じかどうかを確認する機能です。そのため、比較を実行するためには、比較元のプロジェクトが必要です。この機能を利用する状況としては、一般的には以下のいずれかの場合がほとんどです。
- プロジェクトファイルと別のプロジェクトファイルを比較する
- プロジェクトファイルと、転送先のDBMSリポジトリを比較する
- DBMSリポジトリ同士で転送した場合に、比較する
Enterprise Architectは、内部のデータベースのテーブルの行の数を比較し、数に差がある場合にはその状況を報告します。テーブル内のデータの比較は行いませんので、例えば要素の名前の変更など、データが変わったかどうかの比較には利用できません。このような比較は比較とマージの機能を利用して下さい。
この方法で比較を行うことで、短時間で簡易な比較を行うことができます。もし、差異が存在する場合には、詳細を調査する必要があります。
利用手順:
リボン |
プロジェクト > ツール > 管理 > データ数の比較 |
手順:
# |
操作方法 |
1 |
上記の利用手順に従って操作し、プロジェクトのデータ数の比較ダイアログを表示します。 |
2 |
比較の対象を選択します。選択肢は以下の4つです。
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3 |
比較するプロジェクトのファイル名かデータベース接続を 「対象1」 と 「対象2」 に入力します。 |
4 |
「比較実行」ボタンを押すと実行し、結果を一覧に表示します。 |
5 |
この一覧を印刷する場合には、「一覧印刷」ボタンを押します。 |
ヒント: |
この機能は、比較対象の2つのプロジェクトをデータベーステーブルごとに比較します。これにより、プロジェクトの転送が正常に完了したかどうかを確認することができます。モデルとして比較をする場合には、この機能ではなく 「モデルの比較機能」 をご利用ください。 |