サービス起動時のパラメータ

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サービス起動時のパラメータ

Proクラウドサーバは、コマンドライン引数を渡すことで、異なる構成で複数回起動することができます。

 

Proクラウドサーバの実行ファイルは、スタンドアロンの実行ファイルとしても、Windowsのサービスとしても実行できます。 デフォルトでは、Proクラウドサーバのインストーラーは、引数を指定しない Windowsのサービスを作成します。これにより、Proクラウドサーバはデフォルトの設定を使用するようになります。

 

 

複数の設定を利用する

Proクラウドサーバの利用時には、複数の設定ファイルを作成し、起動時のパラメータで設定ファイルを使い分けることもできます。指定可能なパラメータは以下の通りです。

 

項目

説明

--config / -c

このパラメータに続いてファイルを指定することで、起動時に読み込む設定ファイルを指定することができます。サービスとは別に起動することで、複数のProクラウドサーバのプロセスを実行することもできます。ログレベルの設定など、異なる設定で利用したい場合に便利です。

 

複数のProクラウドサーバを起動する場合には、異なる設定ファイルを利用するようになっているかを確認してください。同じ設定ファイルを利用する場合には、2回目の起動は失敗します。

 

このパラメータを指定しない場合には、サービスの実行ファイルがあるディレクトリ内のSSProCloud.configファイルを設定ファイルとして利用します。

 

注意: このパラメータにはパスを含まず、ファイル名のみを含めてください。

例:   SSProCloud.exe standalone -c mypcsconfig.config

--path / -p

Proクラウドサーバが利用するさまざまなファイルの配置場所を絶対パスで指定します。設定ファイル内で %SERVICE_PATH% のマクロで指定されているパスが変わります。このパラメータで既定のインストール位置以外を指定することで、異なる設定でサービスを起動することが容易になります。

--registry / -r

Proクラウドサーバが利用するプロジェクトの設定位置のレジストリ情報の参照・保存先を変更します。HKEY_CURRENT_USER 以下の位置を指定します。

 

省略した場合には、 Software\Sparx Systems\SQLBridge となります。

standalone

このパラメータを指定することで、Windowsのサービスとしてではなく、スタンドアロンのプロセスとして起動します。

 

もし、Windowsのファイアウォールの設定がない場合には、設定を作成するかどうかの確認のメッセージが表示されます。

 

 

 

別のサービスとして起動する

1つのマシンで、異なる設定のProクラウドサーバを複数起動することもできます。この場合には、適切に動作するように細心の注意を払い設定を行ってください。

以下の手順は、既に動作しているProクラウドサーバの環境と設定を元に、もう1つのサービスを起動する場合の例です。名前は、既定の名前の末尾に'2' を追加したものとしています。

 

#

説明

1

インストールディレクトリ  'C:\Program Files\Sparx Systems\Pro Cloud Server\' 全体を別の名前でコピーします。

例: 'C:\Program Files\Sparx Systems\Pro Cloud Server2\'

2

コピーした側の設定ファイル 'C:\Program Files\Sparx Systems\Pro Cloud Server2\SSProCloud.config' を開き、Proクラウドサーバが利用するポート番号を別の番号に変更します。

3

レジストリエディタを起動し、  HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\Sparx Systems\SQLBridge を開きます。

4

'SQLBridge'ノード(および全ての含まれる内容)を SQLBridge2 としてコピーします。

5

新しく作成するサービスの名前を設定します。以下のコマンドを実行します。
(sc.exeがない場合には、別途入手が必要です。このコマンドはEnterprise Architectに含まれる機能ではありません。)

C:\>  sc description "Sparx Systems Professional Cloud 2" "Sparx Systems Professional Cloud 2"

6

コマンドプロンプトで以下の内容を実行し、新しいサービスを定義します。

 

C:\>  sc create "Sparx Systems Professional Cloud 2" binpath= "\"C:\Program Files\Sparx Systems\Pro Cloud Server2\Service\SSProCloud.exe\" -p \"C:\Program Files\Sparx Systems\Pro Cloud Server2\Service\" --registry \"Software\Sparx Systems\SQLBridge2\"" start= auto DisplayName= "Sparx Systems Professional Cloud 2"

 

これにより、新しいサービス Sparx Systems Professional Cloud 2 が定義され、 'C:\Program Files\Sparx Systems\Pro Cloud Server2\Service\' フォルダを既定のフォルダとして利用するようになります。また、 'HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\Sparx Systems\SQLBridge' がレジストリの保存位置として利用されます。