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Enterprise Architectはチームでの設計開発での利用を前提とし開発を続けているツールです。複数の人々が、同じプロジェクトを利用し、情報やアイデア・設計モデルを共有し一緒に働くことを支援します。こうした支援に関係する機能としては、ベースライン・バージョン管理・パッケージリポジトリなどさまざまな機能があります。また、これボレーションを支援する機能として、ディスカッションフォーラム(掲示板)・チームライブラリ・ガントチャートなどのプロジェクト管理などがあります。また、セキュリティ(アクセス権)の機能は、それぞれの利用者のできることを制限することで、不適切な編集や機能の実行を防ぎ、安心してツールを利用できるようにします。
チーム開発での利用形態にはさまざまな選択肢があります。一カ所で作業をするだけでなく、リモート・分散環境での作業にも対応します。それぞれの企業・組織のプロセスを遵守できるようなワークフロースクリプトのような機能もあります。Enterprise Architectで作成したモデルは、読み込み専用版を利用することで誰でも内容を見ることができます。また、モデルの内容からWord等で開けるDOCX形式などのドキュメントを生成することで、このモデリング環境の外にいる人との情報共有も支援します。
概要
機能 |
説明 |
チームでの利用 |
セキュリティ(アクセス権)・ワークフロー・共有リポジトリなど、チームでの利用を支援するさまざまな機能が利用できます。 |
モデルのレビュー支援 |
モデルとして作成した内容をレビューする際に、レビューの作業を支援する機能があります。一般的には、プロジェクト管理者やリーダーが「レビュー」要素を作成してレビュー対象を明確にし、その後それぞれの設計者がレビューに「参加」してレビュー対象の内容についてコメントを記入します。 |
プロジェクト管理 |
プロジェクト内のToDo・問題点・リスクなどを記録紙管理します。 |
タスクの割り当てと管理 |
モデル内の要素についてタスクや担当者を割り当て、進捗状況を管理できます。 |
用語集 |
プロジェクトに関係する用語を定義し管理できます。定義された用語を要素などのノート内で明示することができます。 |
タスクの可視化 |
定義されたタスクはガントチャートとして表現できます。 |
個人の作業の記録 |
個人の作業の記録や管理を支援する仕組みもあります。 |
モデルメッセージ |
Enterprise Architectのプロジェクト内でのみ利用できる、電信メールのようなモデルメッセージの機能があります。 |
カレンダー |
プロジェクト全体のイベントやマイルストーンなどは、カレンダーに表示して管理できます。 |
ユースケース測定 |
定義したユースケースから工数の見積もりを支援する、ユースケース測定の機能があります。 |
チームライブラリ |
設計モデルについてのさまざまな内容を階層的に管理できる、掲示板のようなチームライブラリの機能があります。 |
分散環境での設計開発を行う
Enterprise Architectではチームでのプロジェクトの共や分散環境における設計開発のための機能を提供しています。例えば、プロジェクトファイルをネットワーク上に配置したり、複製やXMIファイルでモデル情報を共有する方法です。
アクセス権(セキュリティ)の適用
Enterprise Architectのセキュリティ機能(アクセス権機能)では、チームでの設計開発時に利用可能な機能を定義することができます。これにより、モデルを編集すべきではない人が意図しない編集を行ってしまう問題等に対処できます。
チームライブラリ
チームライブラリ機能は、プロジェクト内の掲示板です。モデルの内容と関連づけた議論が可能です。
ワークフローの定義と適用
Enterprise Architectでは、ワークフロースクリプトを定義して適用することで、モデルの作業の流れやプロパティの編集の可否を制御することができます。
モデルの付帯情報の定義と再利用
モデルに関連するさまざまな付帯情報(既定値など)を、XMLファイルとして外部に出力し、別のプロジェクトで読み込んで再利用することができます。
参照: