MacOSにEnterprise Architectをインストールする

ここでは、MacOS環境にWineを利用してEnterprise Architectをインストールし、利用するための手順を説明します。ここに記載している内容の他に、アドインやSubversion等のインストールについては別ページにて説明しています。

 

Wineのダウンロードとインストール

WineHQのWebサイト https://www.winehq.org を開き、利用しているMacOSで利用可能な最新版のWineをダウンロードしてください。なお、'development'版は利用せず、'stable'版を利用することをお勧めします。Webサイトの指示に従い、インストールしてください。

 

Wineのインストールと実行には、XQuartzが必要です。インストールされていない場合には、事前に https://www.xquartz.org/ からdmgファイルをダウンロードし、インストールしてください。

なお、Enterprise Architectは32ビットアプリケーションですので、64ビット対応の追加インストールは不要です。

 

 

Winetricksのダウンロード

WinetricksはEnterprise Architectの実行に必要なコンポーネントのインストールを支援するスクリプトです。

Webサイト https://wiki.winehq.org/Winetricks でファイルをダウンロードできます。

 

注意:

'Winetricks'のWebページが見つからない場合、WineHQのサイトの検索機能で 'winetricks' のキーワードで検索してください。

 

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操作方法

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Webブラウザで以下のURLを開きます。: https://wiki.winehq.org/Winetricks

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ファイルのリンクを探します。このヘルプの作成時点では、 https://raw.githubusercontent.com/Winetricks/winetricks/master/src/winetricks. です。

リンクを右クリックして「リンク先のファイルをダウンロード」を選択してファイルをダウンロードし、Applicationsフォルダに配置します。

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ファイル名が 'winetricks.txt' になっている場合には、'winetricks' に変更してください。

変更する場合は、ターミナルウィンドウで以下のコマンドを実行します。

  • mv  /Applications/winetricks.txt  /Applications/winetricks

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'winetricks' が実行できるように設定してください。

設定する場合は、ターミナルウィンドウで以下のコマンドを実行します。

  • chmod  +x  /Applications/winetricks

 

 

フォントのインストール

利用するフォントをインストールすることをお勧めします。

インストールする際には、 Winetricksを利用します。その前に、パッケージを管理する 'Homebrew' と、CAB形式のファイルを利用するための 'cabextract' をインストールする必要があります。

 

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操作方法

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'Homebrew'のインストール

HomebrewはmacOSでのパッケージ管理ツールです。

'Homebrew'をインストールするには、ターミナルウィンドウで以下のコマンドを実行します。

  • ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)" < /dev/null 2> /dev/null

注意:

必要なコンポーネントをダウンロードしインストールするため、時間がかかる場合があります。

2

'cabextract'のインストール

'cabextract'はMicrosoftのCAB形式のファイルを解凍するためのツールです。

'cabextract'をインストールするには、ターミナルウィンドウで以下のコマンドを実行します。

  • brew install cabextract

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ファインダーを利用し、アプリケーションフォルダを探します。

'Wine' (あるいは 'Wine Stable') をダブルクリックし、Wine環境が利用できるターミナルウィンドウを開きます。

ターミナルウィンドウで以下のコマンドを実行します。

  • /Applications/winetricks  allfonts

 

さらに、以下のコマンドを実行すると、日本語表示を多少改善できます。

  • winetricks fakejapanese_ipamona
  • winetricks fontsmooth=rgb

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(補足: この内容は、Enterprise Architectを起動した後に、必要に応じてお試しください。)

 

上記の内容を設定しても、まだ見た目がよいとは言えない場合には、以下の設定にすると、改善できます。

 

  1. wine regedit を実行し、Windowsのレジストリエディタを起動します。
  2. HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontSubstitutes を開き、「MS Shell Dlg」および「MS Shell Dlg 2」の値をメモします。
  3. HKEY_CURRENT_USER\Software\Wine\Fonts\Replacements を開くと、フォント名と、Wine環境で利用するフォントの組み合わせが定義されています。先ほど記録したフォント名の項目が存在する場合には、ダブルクリックして「データ」の値を「ヒラギノ丸ゴ Pro W4」に設定します。存在しない場合にはレジストリエディタの背景で右クリックして「新規」→「文字列値」を選択して項目を増やし、値の名前を元のフォント名に、「データ」の値を「ヒラギノ丸ゴ Pro W4」に設定します。
  4. 同様に、日本語に関する他のフォントについても「データ」の値を「ヒラギノ丸ゴ Pro W4」に設定します。

 

「ヒラギノ丸ゴ Pro W4」は一例ですので、Wine環境から利用できる他のフォントもお試しください。

 

 

Winetricksを利用してランタイムライブラリをインストールする

Winetricksを利用し、Enterprise Architectの実行に必要なライブラリである MDAC28, MSXML3 および MSXML4 をインストールします。

 

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操作方法

1

ファインダーを利用し、アプリケーションフォルダを探します。

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'Wine' (あるいは 'Wine Stable') をダブルクリックし、Wine環境が利用できるターミナルウィンドウを開きます。

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ターミナルウィンドウで、以下のコマンドを実行します。

  • /Applications/winetricks  msxml3
  • /Applications/winetricks  msxml4
  • /Applications/winetricks  mdac28

注意:

Wineのバージョンが更新されると、mdac28モジュールが利用できない状態になる場合があります。この場合には、Wineが更新されたら以下のコマンドを再度実行し、正しい状態にしてください。

  • winetricks --force mdac28

 

 

Wineを利用してEnterprise Architectをインストールする

Wineを利用してアプリケーションをインストールすると、ユーザーのホームディレクトリの'.wine' フォルダ以下にインストールされます。

Enterprise Architectの既定のインストールディレクトリは、'.wine\drive_c\Program Files\SparxSystems Japan\EA'です。

 

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操作方法

1

Windows版のEnterprise Architectのインストーラを入手します。

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ファインダーを利用し、アプリケーションフォルダを探します。

'Wine' (あるいは 'Wine Stable') をダブルクリックし、Wine環境が利用できるターミナルウィンドウを開きます。

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以下のコマンドで、Enterprise Architectをインストールします。インストールの手順はWindows版と同じです。ファイル名は一例です。

  • wine msiexec /i easetupFullJa140_1421.msi

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インストールが完了すると、デスクトップに「Enterprise Architect.lnk」ファイルおよび「Enterprise Architect.desktop」ファイルが作成されますが、これらはMacOS環境では利用しませんので削除してください。

 

 

Jet4.0・.NETフレームワーク4.0のインストール

日本語を適切に扱うには、Jet 4.0データベースエンジンが必要です。

Jet4.0および.NETフレームワーク4.0のライブラリのインストールにも Winetricksを利用します。

 

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操作方法

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Jet 4.0と.NETフレームワーク4.0のインストール

ファインダーを利用し、アプリケーションフォルダを探します。

'Wine' (あるいは 'Wine Stable') をダブルクリックし、Wine環境が利用できるターミナルウィンドウを開きます。

ターミナルウィンドウで以下のコマンドを実行します。

  • /Applications/winetricks  jet40
  • /Applications/winetricks  dotnet40

 

 

Enterprise Architectを実行するためのエイリアスを作成する

 

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操作方法

1

ファインダーを利用して、ホームディレクトリを開いてください。

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ファインダーのメニューの '移動 | フォルダへ移動...' を実行し、 '.wine' フォルダを開きます。  (フォルダ名の先頭にはドット(.)の文字があります)

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'drive_c\Program Files\SparxSystems Japan\EA' に移動します。

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フォルダ内にある'EA.exe' を右クリックし、'エイリアスの作成'を選択します。

エイリアスの名前を「Enterprise Architect」に変更し、デスクトップに配置します。

あるいは、EA.exeをドックに入れる方法もあります。

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デスクトップやドックのショートカットからEnterprise Architectを起動します。

 

以上で、MacOS環境でEnterprise Architectを利用するための準備は完了です。ライセンスの登録・取得など、インストール後の操作はWindows版と共通です。

 

 

Wine環境で、新しいバージョン・ビルドのEnterprise Architectをインストールする

新しいバージョン・ビルドのEnterprise Architectをインストールする場合には、既存のEnterprise Architectをアンインストールする必要があります。

 

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操作方法

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新しいバージョン・ビルドのEnterprise Architectのインストーラを入手します。

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ファインダーを利用し、アプリケーションフォルダを探します。

'Wine' (あるいは 'Wine Stable') をダブルクリックし、Wine環境が利用できるターミナルウィンドウを開きます。

ターミナルから以下のコマンドを実行します。

  • wine uninstaller

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インストール済みのEnterprise Architectをアンインストールします。

  • 一覧からEnterprise Architectを選択します。
  • Removeをクリックします。
  • 画面の指示に従いアンインストールします。

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新規インストール時と同じ手順でインストールします。ファイル名は一例です。

  • wine msiexec /i easetupfullJa140_1421.msi

 

 

参照: