ダイアグラム内のタグ付き値の表示内容の制御



ダイアグラム内のタグ付き値の表示内容の制御機能を紹介します。

タグ付き値(タグ)とは、UMLやSysML等の標準にはない属性を保持するための仕組みです。
例えば、クラス図で特定のお客様向けのみの機能を持つクラスがあり、その情報を
格納したい場合や、社内での管理番号などを記録したい場合など、「自分たちだけの」
属性の保持には、タグ付き値が便利です。
(タグ(見出し・名前)と値のセットで「タグ付き値」です。)

タグ付き値の参照や編集には「タグ付き値サブウィンドウ」を利用します。
(「ホーム」リボン内の「モデルの参照」パネル内の「プロパティ」ボタンでメニューを
出し「タグ付き値」を選択。ショートカットキー: Ctrl+SHIFT+6)

Enterprise Architectでは、ダイアグラム(図)内で、要素に定義したタグ付き値を
表示することができます。ダイアグラムの背景でダブルクリックしてプロパティ画面を
出し、「要素」グループ内の「区画の表示」にある「タグ」にチェックを入れます。
(プロパティサブウィンドウからも区画の表示設定は可能です。)


ここまではタグ付き値の説明です。ここからが今日の話題です。

上記の方法でタグ付き値を表示する場合に、その要素が持つ全ての内容が表示されます。
しかし、場合によってはダイアグラム内に表示しなくても良い情報があるかもしれません。

例えば「Customer」というタグをクラス要素に定義し、その値として、その機能が必要な
お客様名を設定するとします。クラス図において、このCustomerのタグ付き値は
表示したくないが他の値は表示したい、という場合には、以下のように設定します。

ダイアグラムの背景でダブルクリックしてプロパティ画面を表示し、
「属性・操作」グループを選択します。「指定した項目を非表示」に「タグ付き値」の
枠がありますので、ここにCustomerと入れると、非表示になります。


なお、この機能は古いバージョンのEnterprise Architectでは使えません。
上記のプロパティ画面に設定項目がないよ、という方は、
ぜひ最新バージョンをご利用ください!